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猿投山―祈る山、観る山、登る山―豊田市郷土資料館特別展

豊田市郷土資料館特別展猿投山―祈る山、観る山、登る山― 令和2年1月18日(土)~3月22日(日)
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矢作新報 校歌に歌われている山
やはぎウィークリー / 豊田市郷土資料館特別展「猿投山」
 豊田市郷土資料館が先週末から始めた特別展「猿投山」が、かなりおもしろい。

 今回の展示で私がいちばん驚いたのは、大正〜戦前期の頃に撮影されたという動画だ。かつて薪炭利用されてハゲ山だった頃の猿投山や、そこでなんと、サンドスキーを楽しんでいる人々の様子が映っている。地質がもろい風化花崗岩で、砂が多い山なのだとあらためて実感できた。

 サンドスキーの動画と肩を並べる程おもしろかったのが、第7章「私たちと山〜校歌に歌い込まれた山〜」のロビー展示だ。豊田市内の小学校75校、中学校28校、高校・高専15校の校歌を調査して、歌詞に登場する山の名をまとめていた。

 調査したのは郷土資料館のもとで活動している「とよた歴史マイスター」の有志14人。大きな地図を使い、校歌の山と学校の位置を線で結んであるので、どの山がどの学校で歌われているのか一目瞭然に分かる。3年後に完成する新博物館にこのまま展示しても良さそうな内容だ。

 市内118校のなかで最も多く歌われている山は、やはり「猿投山」だった。飛び抜けて多い33校だ。古くから信仰の対象になってきた歴史や、あの美しい山容から、豊田市を象徴する山となっているようだ。

 猿投山に次いで多く12校で歌われている山は設楽町の「段戸山」だった。ちょっと意外である。それも山村地域の学校だけでなく、挙母地区や高岡地区、高橋地区の学校でも歌われている。段戸山は広域な信仰を集めてきた山ではない。「理由はハッキリしないが、三河山地全体の象徴として引用されているのかもしれない」と解説されていた。

 その他は「六所山」が松平地区を中心とする9校、「村積山」が上郷地区を中心に5校、「飯盛山」が足助地区の4校で校歌に登場している。

 とよた歴史マイスターは今回の調査で、校歌の作られた時代による違いや、作詞者・作曲者の関係性にも興味を持ち、今後も継続して分析していきたいそうだ。
・・・・・猿投山は私の住むマンションの窓から朝な夕なに眺める山である。右側に一段低くなる台地がありあそこがオオウスノミコトの墳墓があるところであろう。まさに霊山である。親しい猿投山をどんな風に展示するのか興味深々で見学。一回りすると別室で動画もあり戦前のはげ山だったころの映像が視聴できる。文献の展示は学芸員の解説がないと楽しめないかも知れない。学芸員によるトークもあるので尋ねるが良い。1/19から3/15の間、2時から2時30分間解説してくれる。ギャラリートークは2/15と2/29でともに午後2時から3時まで。講師は外部から招いた専門家。但し猿投山そのものではなく、石、名園に限る。
 今回は豊田市側のみに限る。どちらかと言えば猿投⛩に重点が置かれた。猿投山の自然、民俗などが加味されればさらに充実する。この点は学芸員に注文をしておいた。例えば、猿投山の山名の由来である。景行天皇がいたずらする猿を投げたという伝説がもっぱら引用される。しかし、豊田市名誉市民の本多静雄氏は猿投山の「さな」は昔の製鉄に由来するという説を書いていました。こんな解説があれな尚興味は増すだろう。地名の語源辞典にもそう書いてある。
 また猿投山がはげ山だったというのは多分瀬戸市側ではないか。神社のある境内は樹齢200年はありそうな神杉が林立している。神域からちょっと離れると植林になり谷は荒れている。瀬戸物生産には大量の木炭を必要とした。約700年もの間伐採と自然生を繰り返してきたから東濃の窯元周辺の里山はほとんどはげ山になったのである。愛知県は地味の痩せた瀬戸市側の山を買い取り、植林はしたものの、育ちが悪かった。そこを日本山岳会東海支部が貸与してもらい、猿投の森づくりの会を立ち上げた。植林を伐採し、林床に光を入れて雑木林の自然生を促し、ゆくゆくは市民が憩える雑木林になる。このまま放置すると元々の照葉樹林に戻るので、時々干渉して雑木林の状態を保つという。
 東大演習林側は行方不明者の捜索で許可を得て入山したことがある。さば土の尾根や谷にやっと植生が根付いたところである。今も松が残り杉桧の植林も不安定なままで崖崩れも多いので危険領域もある。活き活きした里山に回復するのはまだ数十年はかかるだろう。
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[ 2020年01月28日 14:54 ] 山岳ニュース | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

東海白樺山岳会

Author:東海白樺山岳会
 1962(昭和37)年に名古屋市交通局の有志数名が設立。その後一般社会人の親睦の登山クラブとして継承されてきた。40歳代から80歳代の男女約24名(2016年11月現在)が年間を通じて計画的に実践。
 三河、美濃、鈴鹿の日帰り登山、岩登り、沢登り、山スキー、冬山以外にも夏山縦走も楽しむ。皆で誘い合い日本百名山、日本三百名山を目指す会員もいる。個人の志向でぎふ百山、信州百名山、富山百山、一等三角点のピークハントを目標にする会員もいる。
 例会は第1水曜日(都合で火曜日になることがある)に名古屋市中区生涯教育センターで夜7時から8時30分まで。会合は山行への参加を募る重要な場なのでなるだけ出席を。欠席者にはメール、郵便、ファクスで伝達。会報も年間4回発行。総会(事業報告、役員改選、会計報告、規約改正など)は4月に実施。
 イベントは1月の新年会(町)新入会員の入会に応じて新人歓迎会(山で)、年末は忘年山行(1泊2日)、登山、岩登りの初心者の指導練習も適宜練達者のリードで実施。
 会費年間3000円。入会金2000円。別途山岳共済保険加入のための岳連会費と保険料要。現在会員募集中。問合先090-4857-9130西山まで。メールフォームからもどうぞ。

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