月別アーカイブ [ 2020年02月 ]
八甲田ローカルルールについて
八甲田ローカルルールについて
2018-2019シーズンより、【Mt.八甲田ローカルルール】が八甲田山岳スキー安全対策協議会により制定されております。
八甲田山においてスキー・スノーボード、また登山をされる方々におかれましては以下の【Mt.八甲田ローカルルール】をご確認の上、ご利用いただきますようお願い申し上げます。
八甲田で山岳事故多発 関係者で対策を協議21日12:25
多くのスキー客で賑わう八甲田での遭難事故が相次いでいることを受け、20日に青森県青森市で臨時の会議が開かれました。会議には、八甲田山岳スキー安全対策協議会の関係者が参加し、今後の対策を意見を交わしました。八甲田では近年、整備されたコース外での遭難が相次いでいて、昨シーズンから捜索や救助に伴う費用を遭難者に負担してもらう八甲田ルールを導入しています。しかし、今シーズンもコース外での遭難が依然として後を絶たず、会議では注意を呼びかけるチラシの表現をより厳しいものにすべきといった意見が出されました。協議会では今後、作成したチラシを配布して注意を呼びかける方針です。
2018-2019シーズンより、【Mt.八甲田ローカルルール】が八甲田山岳スキー安全対策協議会により制定されております。
八甲田山においてスキー・スノーボード、また登山をされる方々におかれましては以下の【Mt.八甲田ローカルルール】をご確認の上、ご利用いただきますようお願い申し上げます。
八甲田で山岳事故多発 関係者で対策を協議21日12:25
多くのスキー客で賑わう八甲田での遭難事故が相次いでいることを受け、20日に青森県青森市で臨時の会議が開かれました。会議には、八甲田山岳スキー安全対策協議会の関係者が参加し、今後の対策を意見を交わしました。八甲田では近年、整備されたコース外での遭難が相次いでいて、昨シーズンから捜索や救助に伴う費用を遭難者に負担してもらう八甲田ルールを導入しています。しかし、今シーズンもコース外での遭難が依然として後を絶たず、会議では注意を呼びかけるチラシの表現をより厳しいものにすべきといった意見が出されました。協議会では今後、作成したチラシを配布して注意を呼びかける方針です。
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「JAPOW」人気 ルール作り急務 バックカントリースキーで相次ぐ遭難
【深層リポート】「JAPOW」人気 ルール作り急務 バックカントリースキーで相次ぐ遭難
自然の雪山を滑るバックカントリー(BC)スキー中の雪崩遭難が1月末から、北海道で相次いだ。犠牲者はいずれも外国人だ。日本のBCは「JAPOW」と呼ばれる上質なパウダースノーが楽しめるため、外国人に人気だが、雪崩や滑落の危険もある。訪日客のさらなる増加が見込まれる中、事故防止は急務だ。
外国人2人死亡
1月30日、北海道占冠(しむかっぷ)村中トマムの山中で、BCスキーをしていたフランス人8人のうち、38歳の男性1人が雪崩に巻き込まれた。翌朝、北海道警山岳救助隊が心肺停止状態の男性を発見。その後、死亡が確認された。
道警富良野(ふらの)署によると、8人は富良野市内のホテルをレンタカーで出発し、現場近くのスキー場のリフトを使うなどして登ったという。スキー場関係者は「コース外というだけでなく、安全なスキー場管理区域の外へ、柵を越えて出ていった」と苦渋の表情を浮かべた。
2月1日には、中頓別(なかとんべつ)町のスキー場のない山でも、BCスキー中の34歳の英国人男性が雪崩で亡くなった。
2件の現場を調査した日本雪氷学会北海道支部の雪氷災害調査チームは、積雪中の弱い層が壊れて広範囲で一斉に雪が崩れる表層雪崩と判断。6日付で「今シーズンは少雪が続いていたが、ここに来てまとまった降雪があり、弱層の上に雪が載った不安定な状況と予想される」と注意を呼び掛けた。
パウダースノー求め
BCでは雪山登山の知識や備えが必要だが、スキー場の管理区域外のため明確な決まりはない。スキー場から気軽に雪山へ出て道に迷うなどの遭難が後を絶たず、救助活動には二次災害の恐れもある。だが、外国人が求めるのは圧雪されていないBCのパウダースノーだ。
道警によると、冬山シーズン(11月~翌年3月)の山岳遭難は平成26年度から急増した。主因はBCでのスキーやスノーボードだ。昨シーズンは62件計86人中、BCが56件計78人。このうち外国人遭難者は41人と過半数に上り、ほとんどがリフトなどを使ってBCに出ていた。
訪日スキー客らが集まるニセコ地域(ニセコ町、倶知安(くっちゃん)町)では、事故防止対策との両立を目指し、BCでの滑降を条件付きで認める「ニセコルール」を13年度に設けた。スキー場が管理するゲートを通じてBCに出ることなどを明記し、雪崩情報を英語でも発信。こうした取り組みがニセコの評価を高めてきた。
ルール創設の背景について、地域のスキー場などでつくる協議会の事務局では「昭和の頃からスキーを持参して雪山に登る人がいたが、リフトが山頂近くへ延びて区域外に出やすくなり、雪崩事故も起きやすくなった」と話す。
今回の雪崩事故を受け、道山岳遭難防止対策協議会は5日、道や道警などの実務会議を招集した。道警は「これまで遭難の多かった地域に属さない所で起きた。BCスキーが広がっているのではないか」と指摘した。
国は訪日客を増やそうと、国際競争力のあるスノーリゾートの整備を推進する方針で、青森県や秋田県などでモデル事業を実施している。だが、BCに誘客するなら事故防止策や救助態勢の整備が不可欠だ。
■JAPOW(ジャパウ) ジャパンとパウダースノーを組み合わせた造語。パウダースノーは、水分が少ないため握っても固まらないほどさらさらとした粉雪。日本の雪質は世界のスキーヤーやスノーボーダーから高く評価されている。雪煙を巻き上げながら新雪を滑降する動画や画像がウェブ上に多数掲載され、評判を呼んだ。北海道のニセコ地域や長野県の白馬地域をはじめ各地で訪日スキー客らが急増。地方での長期滞在と消費拡大が期待されている。
【記者の独り言】 トマム山中で見つかった男性が山から下ろされるまで、雪の降る中で4時間近く待った。北海道警富良野署によると、救助隊は雪崩の危険があるため慎重に下ったという。圧雪していない山では雪崩が起きる。山スキーには冬山の知識が求められ、ビーコン(電波送受信機)※1が必携だが、いまどきのバックカントリーは雪に慣れないアジア系観光客も多いそうだ。ガイド付きや雪上車で穴場へ行くツアーもある。スキー事情の変貌ぶりに驚かされた。(寺田理恵)
・・・・産経新聞の女性記者からこんな記事が発信されるとは驚いた。イメージでは大阪と東京くらいしか拠点はないだろうに、多分出張して取材されたんだろう。おそらく自身も山岳会に所属した上で、山スキー、スノーボードなどバックカントリーの経験者かも知れません。取材には現地はマイナス10℃前後にはなるから旅行ではなく冬山装備だって必須です。
日本人でも冬山に無知なBC愛好家らの雪崩遭難や行方不明が続出中です。外国人への周知はさらに困難です。しかし、手をこまねいていると、行政はなにも動かないのか、との誹りを免れない。もはや自己責任の言い草を転換するしかないのかと思います。行政が何らかの形で民間人の自由な遊びに介入するということです。例えば、昨夜は一晩で10センチ以上積もったので場外へのBCスキーヤーは発見次第、ペナルティーを課す、など。場外でスキーをする人は救助を要求しない、要求しても行かない、などの行政の免責事項を承諾させる誓約書をリフト券購入の際に全員求めるとか。次は八甲田ルールを見てみましょう。
※1雪崩ビーコン必携とあるが、ビーコンは雪崩で埋まった登山者を15分以内に掘り出すための電波発信機に過ぎない。これを雪面に掲げて、埋設場所を探し当てる。さらにゾンデ棒で上から突いて登山者に当たることで探し出すというもの。したがって単独では意味がない。グループでも実際に訓練しないとだめだ。15分以内というのは窒息しないまでも15分以上埋設したままだと脳に障害が残るからである。だから持って居れば良いというものではない。最悪遺体収容にはなるかも知れません。
ですから雪山の常識を知ることになる。斜面に降って積もった雪は雪崩れるのである。とくに短時間に大量に降ったら雪崩れる。自分らが横切ることで雪崩れる場合もある。スキーでもボードでも同じように雪面を切るからだ。外国人が求めるパウダースノーは沢筋に積もりやすい。ふきだまる地形なので沢の流れも埋まるし、振り子沢といって快適なゾーンになる。尾根のように立木はないし、雪庇も無いから安全に思う人もいるだろう。
ある年の1月末、山スキー仲間が3名で北アルプスの村尾根に入った。一晩で1mも積もった地域である。尾根のままなら良かったかも知れないが、前年の4月にA沢を滑降した経験があったのでパウダーをねらってA沢に入った。そして行方不明になったのである。5月下旬に遠見尾根からの沢の合流地点付近で埋まっていいるところを発見された。こうなるとビーコンなど何の役にも立たない。大規模な雪崩現場では使えないだろう。
パウダーは怖いものとして回避することが登山者の知恵であろう。ビーコンの前に雪崩へのリテラシーを磨きたいものである。氷壁登攀、スキー、ボードなどは体力がありゲレンデでトレーニングをすればだれでも一定水準まではレベルアップする。しかし、雪崩は別だ。私の仲間内でも5人は雪崩で死んだ。しかも名うてのアルピニストばかりだ。
自然の雪山を滑るバックカントリー(BC)スキー中の雪崩遭難が1月末から、北海道で相次いだ。犠牲者はいずれも外国人だ。日本のBCは「JAPOW」と呼ばれる上質なパウダースノーが楽しめるため、外国人に人気だが、雪崩や滑落の危険もある。訪日客のさらなる増加が見込まれる中、事故防止は急務だ。
外国人2人死亡
1月30日、北海道占冠(しむかっぷ)村中トマムの山中で、BCスキーをしていたフランス人8人のうち、38歳の男性1人が雪崩に巻き込まれた。翌朝、北海道警山岳救助隊が心肺停止状態の男性を発見。その後、死亡が確認された。
道警富良野(ふらの)署によると、8人は富良野市内のホテルをレンタカーで出発し、現場近くのスキー場のリフトを使うなどして登ったという。スキー場関係者は「コース外というだけでなく、安全なスキー場管理区域の外へ、柵を越えて出ていった」と苦渋の表情を浮かべた。
2月1日には、中頓別(なかとんべつ)町のスキー場のない山でも、BCスキー中の34歳の英国人男性が雪崩で亡くなった。
2件の現場を調査した日本雪氷学会北海道支部の雪氷災害調査チームは、積雪中の弱い層が壊れて広範囲で一斉に雪が崩れる表層雪崩と判断。6日付で「今シーズンは少雪が続いていたが、ここに来てまとまった降雪があり、弱層の上に雪が載った不安定な状況と予想される」と注意を呼び掛けた。
パウダースノー求め
BCでは雪山登山の知識や備えが必要だが、スキー場の管理区域外のため明確な決まりはない。スキー場から気軽に雪山へ出て道に迷うなどの遭難が後を絶たず、救助活動には二次災害の恐れもある。だが、外国人が求めるのは圧雪されていないBCのパウダースノーだ。
道警によると、冬山シーズン(11月~翌年3月)の山岳遭難は平成26年度から急増した。主因はBCでのスキーやスノーボードだ。昨シーズンは62件計86人中、BCが56件計78人。このうち外国人遭難者は41人と過半数に上り、ほとんどがリフトなどを使ってBCに出ていた。
訪日スキー客らが集まるニセコ地域(ニセコ町、倶知安(くっちゃん)町)では、事故防止対策との両立を目指し、BCでの滑降を条件付きで認める「ニセコルール」を13年度に設けた。スキー場が管理するゲートを通じてBCに出ることなどを明記し、雪崩情報を英語でも発信。こうした取り組みがニセコの評価を高めてきた。
ルール創設の背景について、地域のスキー場などでつくる協議会の事務局では「昭和の頃からスキーを持参して雪山に登る人がいたが、リフトが山頂近くへ延びて区域外に出やすくなり、雪崩事故も起きやすくなった」と話す。
今回の雪崩事故を受け、道山岳遭難防止対策協議会は5日、道や道警などの実務会議を招集した。道警は「これまで遭難の多かった地域に属さない所で起きた。BCスキーが広がっているのではないか」と指摘した。
国は訪日客を増やそうと、国際競争力のあるスノーリゾートの整備を推進する方針で、青森県や秋田県などでモデル事業を実施している。だが、BCに誘客するなら事故防止策や救助態勢の整備が不可欠だ。
■JAPOW(ジャパウ) ジャパンとパウダースノーを組み合わせた造語。パウダースノーは、水分が少ないため握っても固まらないほどさらさらとした粉雪。日本の雪質は世界のスキーヤーやスノーボーダーから高く評価されている。雪煙を巻き上げながら新雪を滑降する動画や画像がウェブ上に多数掲載され、評判を呼んだ。北海道のニセコ地域や長野県の白馬地域をはじめ各地で訪日スキー客らが急増。地方での長期滞在と消費拡大が期待されている。
【記者の独り言】 トマム山中で見つかった男性が山から下ろされるまで、雪の降る中で4時間近く待った。北海道警富良野署によると、救助隊は雪崩の危険があるため慎重に下ったという。圧雪していない山では雪崩が起きる。山スキーには冬山の知識が求められ、ビーコン(電波送受信機)※1が必携だが、いまどきのバックカントリーは雪に慣れないアジア系観光客も多いそうだ。ガイド付きや雪上車で穴場へ行くツアーもある。スキー事情の変貌ぶりに驚かされた。(寺田理恵)
・・・・産経新聞の女性記者からこんな記事が発信されるとは驚いた。イメージでは大阪と東京くらいしか拠点はないだろうに、多分出張して取材されたんだろう。おそらく自身も山岳会に所属した上で、山スキー、スノーボードなどバックカントリーの経験者かも知れません。取材には現地はマイナス10℃前後にはなるから旅行ではなく冬山装備だって必須です。
日本人でも冬山に無知なBC愛好家らの雪崩遭難や行方不明が続出中です。外国人への周知はさらに困難です。しかし、手をこまねいていると、行政はなにも動かないのか、との誹りを免れない。もはや自己責任の言い草を転換するしかないのかと思います。行政が何らかの形で民間人の自由な遊びに介入するということです。例えば、昨夜は一晩で10センチ以上積もったので場外へのBCスキーヤーは発見次第、ペナルティーを課す、など。場外でスキーをする人は救助を要求しない、要求しても行かない、などの行政の免責事項を承諾させる誓約書をリフト券購入の際に全員求めるとか。次は八甲田ルールを見てみましょう。
※1雪崩ビーコン必携とあるが、ビーコンは雪崩で埋まった登山者を15分以内に掘り出すための電波発信機に過ぎない。これを雪面に掲げて、埋設場所を探し当てる。さらにゾンデ棒で上から突いて登山者に当たることで探し出すというもの。したがって単独では意味がない。グループでも実際に訓練しないとだめだ。15分以内というのは窒息しないまでも15分以上埋設したままだと脳に障害が残るからである。だから持って居れば良いというものではない。最悪遺体収容にはなるかも知れません。
ですから雪山の常識を知ることになる。斜面に降って積もった雪は雪崩れるのである。とくに短時間に大量に降ったら雪崩れる。自分らが横切ることで雪崩れる場合もある。スキーでもボードでも同じように雪面を切るからだ。外国人が求めるパウダースノーは沢筋に積もりやすい。ふきだまる地形なので沢の流れも埋まるし、振り子沢といって快適なゾーンになる。尾根のように立木はないし、雪庇も無いから安全に思う人もいるだろう。
ある年の1月末、山スキー仲間が3名で北アルプスの村尾根に入った。一晩で1mも積もった地域である。尾根のままなら良かったかも知れないが、前年の4月にA沢を滑降した経験があったのでパウダーをねらってA沢に入った。そして行方不明になったのである。5月下旬に遠見尾根からの沢の合流地点付近で埋まっていいるところを発見された。こうなるとビーコンなど何の役にも立たない。大規模な雪崩現場では使えないだろう。
パウダーは怖いものとして回避することが登山者の知恵であろう。ビーコンの前に雪崩へのリテラシーを磨きたいものである。氷壁登攀、スキー、ボードなどは体力がありゲレンデでトレーニングをすればだれでも一定水準まではレベルアップする。しかし、雪崩は別だ。私の仲間内でも5人は雪崩で死んだ。しかも名うてのアルピニストばかりだ。
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バックカントリーのシーズン到来、改めて注意点の確認を!
バックカントリーのシーズン到来、改めて注意点の確認を!
「バックカントリーのシーズン到来、改めて注意点の確認を! 島崎三歩の「山岳通信」 第177号 島崎三歩の「山岳通信」」から
長野県が県内で起きた山岳遭難事例について配信している「島崎三歩の山岳通信」。2020年2月7日に配信された第177号では、期間中に起きた遭難事故4件のうち3件がバックカントリースキーだったことに言及し、改めてバックカントリーでの注意点について指摘している。
2月7日に配信された『島崎三歩の「山岳通信」』第177号では、1月30日~2月2日に起きた4件の山岳遭難事例について説明。以下に抜粋・掲載する。
1月30日、八ヶ岳連峰赤岳で、単独で入山した51歳の男性が地蔵尾根を下山中に滑落し負傷する山岳遭難が発生。男性は茅野警察署山岳遭難救助隊及び諏訪地区山岳遭難防止対策協会救助隊により救助された。
2月1日、北アルプス乗鞍岳で、仲間と3人でバックカントリーを滑走するために入山した47歳の男性が、スノーボードで滑走中に雪崩に巻き込まれる山岳遭難が発生。男性は山梨県消防防災ヘリで救助されたものの、死亡が確認された。
2月2日、北アルプス八方尾根で、ガイドらと入山した52歳の女性が、バックカントリーを滑走中に転倒して負傷する山岳遭難が発生。女性は県警ヘリで救助された。
2月2日、志賀高原焼額山で、仲間とスキーに訪れた59歳の男性が、スキー場のコース外を滑走していたところ、疲労のため行動不能となりコースに戻れなくなる山岳遭難が発生。男性は中野署員により救助された。
長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス
1月末から2月初頭にかけて、4件の遭難が発生しました。うち3件はバックカントリー中の遭難でした。乗鞍岳ではバックカントリー目的のスノーボーダーが雪崩に巻き込まれ亡くなっています。
バックカントリーは管理されたスキー場とは違い、自然の斜面を登ったり滑ったりするため、自らリスクを判断して行動しなければなりません。警察本部ではバックカントリー中の注意点をまとめた動画「バックカントリーで遭難しないために」をYouTubeサイト上に掲載しています(下記動画)。動画を参考に安全にバックカントリーを楽しんでください。
「バックカントリーのシーズン到来、改めて注意点の確認を! 島崎三歩の「山岳通信」 第177号 島崎三歩の「山岳通信」」から
長野県が県内で起きた山岳遭難事例について配信している「島崎三歩の山岳通信」。2020年2月7日に配信された第177号では、期間中に起きた遭難事故4件のうち3件がバックカントリースキーだったことに言及し、改めてバックカントリーでの注意点について指摘している。
2月7日に配信された『島崎三歩の「山岳通信」』第177号では、1月30日~2月2日に起きた4件の山岳遭難事例について説明。以下に抜粋・掲載する。
1月30日、八ヶ岳連峰赤岳で、単独で入山した51歳の男性が地蔵尾根を下山中に滑落し負傷する山岳遭難が発生。男性は茅野警察署山岳遭難救助隊及び諏訪地区山岳遭難防止対策協会救助隊により救助された。
2月1日、北アルプス乗鞍岳で、仲間と3人でバックカントリーを滑走するために入山した47歳の男性が、スノーボードで滑走中に雪崩に巻き込まれる山岳遭難が発生。男性は山梨県消防防災ヘリで救助されたものの、死亡が確認された。
2月2日、北アルプス八方尾根で、ガイドらと入山した52歳の女性が、バックカントリーを滑走中に転倒して負傷する山岳遭難が発生。女性は県警ヘリで救助された。
2月2日、志賀高原焼額山で、仲間とスキーに訪れた59歳の男性が、スキー場のコース外を滑走していたところ、疲労のため行動不能となりコースに戻れなくなる山岳遭難が発生。男性は中野署員により救助された。
長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス
1月末から2月初頭にかけて、4件の遭難が発生しました。うち3件はバックカントリー中の遭難でした。乗鞍岳ではバックカントリー目的のスノーボーダーが雪崩に巻き込まれ亡くなっています。
バックカントリーは管理されたスキー場とは違い、自然の斜面を登ったり滑ったりするため、自らリスクを判断して行動しなければなりません。警察本部ではバックカントリー中の注意点をまとめた動画「バックカントリーで遭難しないために」をYouTubeサイト上に掲載しています(下記動画)。動画を参考に安全にバックカントリーを楽しんでください。
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旭岳で不明の米国人地上捜索断念
旭岳で不明の米国人地上捜索断念
大雪山系の旭岳で今月18日、スノーボードをしていたアメリカ人男性の行方が分からなくなりました。警察などで捜索を続けてきましたが男性は見つかっておらず、雪崩などによる二次災害が可能性があるとして21日、地上での捜索が打ち切られました。
行方が分からなくなっているのは上川の東川町の旭岳でスノーボードをしていたアメリカ人男性のマックスウェル・スコット・マンさん(30)です。
マンさんはスキーコースの区域外、いわゆる「バックカントリー」でスノーボードをしていたとみられていて、警察と自衛隊が21日までの4日間、スキーコースの周辺を捜索してきました。
しかし18日以降、旭岳周辺では断続的に雪が降り、1メートル以上の積雪があったことから、警察は雪崩などによる二次災害が起きる可能性があるとして21日、地上での捜索を打ち切ることを決めました。
警察は今後は航空隊のヘリで捜索を続けるとしています。
・・・残念だが二次遭難の恐れがあっては捜索中止もやむなし。4月以降になれば、有志により再開されるとは思うが・・・。未組織の外国人であることがネックになる。
大雪山系の旭岳で今月18日、スノーボードをしていたアメリカ人男性の行方が分からなくなりました。警察などで捜索を続けてきましたが男性は見つかっておらず、雪崩などによる二次災害が可能性があるとして21日、地上での捜索が打ち切られました。
行方が分からなくなっているのは上川の東川町の旭岳でスノーボードをしていたアメリカ人男性のマックスウェル・スコット・マンさん(30)です。
マンさんはスキーコースの区域外、いわゆる「バックカントリー」でスノーボードをしていたとみられていて、警察と自衛隊が21日までの4日間、スキーコースの周辺を捜索してきました。
しかし18日以降、旭岳周辺では断続的に雪が降り、1メートル以上の積雪があったことから、警察は雪崩などによる二次災害が起きる可能性があるとして21日、地上での捜索を打ち切ることを決めました。
警察は今後は航空隊のヘリで捜索を続けるとしています。
・・・残念だが二次遭難の恐れがあっては捜索中止もやむなし。4月以降になれば、有志により再開されるとは思うが・・・。未組織の外国人であることがネックになる。
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プロフィール
Author:東海白樺山岳会
1962(昭和37)年に名古屋市交通局の有志数名が設立。その後一般社会人の親睦の登山クラブとして継承されてきた。40歳代から80歳代の男女約24名(2016年11月現在)が年間を通じて計画的に実践。
三河、美濃、鈴鹿の日帰り登山、岩登り、沢登り、山スキー、冬山以外にも夏山縦走も楽しむ。皆で誘い合い日本百名山、日本三百名山を目指す会員もいる。個人の志向でぎふ百山、信州百名山、富山百山、一等三角点のピークハントを目標にする会員もいる。
例会は第1水曜日(都合で火曜日になることがある)に名古屋市中区生涯教育センターで夜7時から8時30分まで。会合は山行への参加を募る重要な場なのでなるだけ出席を。欠席者にはメール、郵便、ファクスで伝達。会報も年間4回発行。総会(事業報告、役員改選、会計報告、規約改正など)は4月に実施。
イベントは1月の新年会(町)新入会員の入会に応じて新人歓迎会(山で)、年末は忘年山行(1泊2日)、登山、岩登りの初心者の指導練習も適宜練達者のリードで実施。
会費年間3000円。入会金2000円。別途山岳共済保険加入のための岳連会費と保険料要。現在会員募集中。問合先090-4857-9130西山まで。メールフォームからもどうぞ。
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