fc2ブログ

東海白樺山岳会ブログ

愛知県名古屋市にある山岳会です。仲間を募って山に登る会の運営、会員の登山記録、行事等の活動を発信しています。
東海白樺山岳会ブログ TOP  >  2014年03月13日
月別アーカイブ  [ 2014年03月 ] 

大山で遭難の3人、全員死亡

WEB版読売新聞から
鳥取県の大山(1729メートル)で男女3人が遭難した事故で、鳥取県警などは12日朝、救助活動を再開。11日に山頂付近で見つかった男女2人は岡山市北区の藤原順一さん(65)、岡山県倉敷市の山本明子さん(53)で、いずれも死亡が確認された。
 この事故では、倉敷市の藤尾澄人さん(67)の死亡も確認されている。3人は岡山市にある登山クラブのメンバーで、9日に日帰り予定で登山していた。(2014年3月12日12時42分 読売新聞)
以上

 想像ではあるが、天気が悪くても行ける所まで行ってみよう、折角来たんだから、とラッセル覚悟で登山した。登頂を果たしながらなぜ下山できなかったのかが疑問である。多分、無理して登頂してそこで1人が全力を使い果たした。体力の無い中高年の登山ではありうることだ。何分、登るだけで精一杯なのである。
 深雪のラッセルは想像以上に体力を消耗する。ましてや3人ではすぐに交代せねばなるまい。人気の山だから先行者のトレースはあるはずだが、そこへ新雪が降ればラッセルの労力は大きいことであろう。どこかで引き返すポイントがあったはずだが・・・。場所とか、時刻とか。結局は前途に想像力を働かせることで遭難は食い止められる。
私のブログ「小屋番の山日記」に掲げた言葉を転載しておく。

登山家・跡部昌三の言葉
「悪天候は人を死地に追い込むためにあるのではないということである。厳冬1月も寒冷さ、風雪の狂う高所では、人の生存を拒否しているようであるがそこへ登ろうとするものは、それがどのようなものかは、すでに分かっているはずである。また、それに立ち向かう自由と、さける自由は登山者自身に許されている」

「その五体を安全に守ってくれるのが、山の常識であり、山の技術である。知識だけではなく、ことにのぞんで反射的に行使されるまでに身についていなくてはならない。それは何も高度な技術を要求していない。要するに山での危険というものは、山にあるのではなくて登山者自身にのうちにある、ということを、はっきり知っておくことである。」
東海銀行山岳部「さすらい」2号(昭和38年)の寄稿から

新田次郎の小説に『偽の快晴』というのがあったと思う。ここでは擬似晴天として説明されている。
毎日新聞の関連記事
関連記事
スポンサーサイト



[ 2014年03月13日 17:52 ] 気象遭難 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

東海白樺山岳会

Author:東海白樺山岳会
 1962(昭和37)年に名古屋市交通局の有志数名が設立。その後一般社会人の親睦の登山クラブとして継承されてきた。40歳代から80歳代の男女約24名(2016年11月現在)が年間を通じて計画的に実践。
 三河、美濃、鈴鹿の日帰り登山、岩登り、沢登り、山スキー、冬山以外にも夏山縦走も楽しむ。皆で誘い合い日本百名山、日本三百名山を目指す会員もいる。個人の志向でぎふ百山、信州百名山、富山百山、一等三角点のピークハントを目標にする会員もいる。
 例会は第1水曜日(都合で火曜日になることがある)に名古屋市中区生涯教育センターで夜7時から8時30分まで。会合は山行への参加を募る重要な場なのでなるだけ出席を。欠席者にはメール、郵便、ファクスで伝達。会報も年間4回発行。総会(事業報告、役員改選、会計報告、規約改正など)は4月に実施。
 イベントは1月の新年会(町)新入会員の入会に応じて新人歓迎会(山で)、年末は忘年山行(1泊2日)、登山、岩登りの初心者の指導練習も適宜練達者のリードで実施。
 会費年間3000円。入会金2000円。別途山岳共済保険加入のための岳連会費と保険料要。現在会員募集中。問合先090-4857-9130西山まで。メールフォームからもどうぞ。

最新記事
最新トラックバック
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
スポーツ
81位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
15位
アクセスランキングを見る>>
訪問者数
カレンダー
02 | 2014/03 | 04
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
月別アーカイブ
検索フォーム
QRコード
QR