FC2ブログ

東海白樺山岳会ブログ

愛知県名古屋市にある山岳会です。仲間を募って山に登る会の運営、会員の登山記録、行事等の活動を発信しています。

愛知岳連・第17回遭難を考える講演会ー救える命を救いたいー大城和恵氏 ―

 講師:医学博士、国際山岳医 大城和恵氏
 長野県出身、心臓血管センター北海道大野病院勤務。2011年北海道警察山岳遭難救助アドバイザー医師に就任。

http://www.sangakui.jp/

2013年11月29日 愛知県スポーツ会館にて

 19時過ぎから20時45分まで1時間30分を越える熱弁に加盟山岳会員、一般の約100名の人が聞き入った。

 大きなテーマは高齢登山者を安全に登らせる話と事例に学ぶ低体温症である。今日的なテーマに山の好きな医師として何が出来るか、と考えて、山岳医という新分野を開拓された。
 限られた時間で重要な話をかなり端折って早口で話されたためにメモを取るのも追いつかなかった。映像(パワーポイント?)を見ながらなので視覚的には理解できそうだが、専門用語も若干混じるので充分な理解は無理である。そこで、走り書きしてきたメモをランダムに列挙しておく。

登山における死因
・疲労、低体温症
・心筋梗塞
・雪崩
・道迷い
中でも心筋梗塞は50%をしめる。心臓死が多い傾向。

中高年は心筋梗塞から突然死する←不整脈が原因
・胸が締め付けられる
・重い
・圧迫感がある
・吐き気
数分以上突然起きる
この時点で、もう血管が腐っている。

どんな人がなりやすいか
・高コレステロール血症が54%
・狭心症が17%
・34歳以上の男性が90%以上
・糖尿病+タバコ=動脈硬化になりやすい
・普段から規則正しく運動をしている31%、していない58%
   年間14日以上の運動する目安
時間帯
・初日
・午前10時ころ
心臓の負担を考えて「ゆっくり」登る、体が慣れていないので休憩をとりながら登る

・ストレスの影響がある
・炭水化物の不足、脱水、睡眠不足をとる  
・ごはん、ぱん、ぶどう糖など

この先は救急医療なので省略。

突然死のまとめ
 予防に尽きる
  ・規則的な運動
  ・心肺機能のチエック
 ゆっくり登る
 炭水化物をとる
  2時間ごとに食べる、飲む、水は2Lを用意するが500CCは登山前に飲んでおく。

 辛くないペースで歩く

低体温症の話をまとめると
・体を濡らさない  防水
・風を避ける    防風
・頭と首から15%の熱が逃げるのでスカーフなどで守る
・毛糸の帽子を被る
胸と腹を温める
・カロリーをとる

 こうして書き終わると、何のことはない。突然死は生活習慣病の人がたまに山にでも登るか、というケースにあてはまる。
 低体温症は、充分な食料を担ぎ、ザックの底に暖かい衣料を忍ばせて置く。加えて、ツエルト、コンロがあればビバークになっても低体温症を避けられる。重くなるからそれだけの体力もいる。
 高齢者の場合、朝飯を食わない、水を呑まない、人のアドバイスを聞かない、体力がない、持病がある、等々で、低体温症になる条件が揃っている。おまけに山をなめている人がいるから遭難は必然だろう。
 雪崩は基本的に谷の登高、下降は回避することで予防できる。森林限界以上の高山の場合、尾根でも雪崩れるが、降雪直後は避けることだ。過去の遭難を他山の石として学ぶ。
 道迷いは永遠の課題だ。道に迷うと思い、赤い布をぶら下げて行きながら下山路を確保することだ。そのためにたまにはふりかえって、反対の風景も見ておく。下山時にあれ、こんな景色は見たことがない、とチエックがきく。往復でない場合は、地図でよく確かめること。事前のシュミレーションが大切である。行く手にどんな特徴があるか、何が見えるか、まで見当しておく。道に迷った、と思うとあわててしまい気が動顛する。飴でもなめて落ち着くしかない。
 当会の人もリングワンダリングして道迷いに気づいた。沢を下るか悩んだが、沢登り経験者なので、沢の恐さを知っていた。そこでビバークを決意した。
 先日、映画「岳」を鑑賞したが、長野県警山岳救助隊の活躍がテーマだった。これでもかこれでもかと遭難の事例があった。娯楽作として見てもいいが、事実に近い遭難の事例研究になる。事実の方がもっと残酷であろう。
 よく食べるのでちょっと太り気味だ。生活習慣病を近づけないためにも山には登らねば・・・。
関連記事
スポンサーサイト



[ 2013年11月29日 21:55 ] 愛知県山岳連盟 | TB(0) | CM(0)

日本雪崩ネットワークのこと

 立山・真砂岳の雪崩遭難事故は7人が死亡するショッキングなことになった。すでに捜索は終了。あっけないほどスピーディに運ばれたのは第一に雪崩ビーコンが威力を発揮し、早期救出につながった。遺体はヘリで富山市内の病院に搬送されたが、死亡を確認するのみであった。雪崩の怖さは即死(主に窒息死)である。存命であっても15分以内に人工呼吸をしないと脳に障害が残るともいう。
 今回の事故は世の山スキーヤーにどんな教訓を残してくれたのであろうか。
 10/24付けの朝日新聞の記事で日本雪崩ネットワークなる団体があることを知った。
 今日届いたJACの「山」を読むと、巻頭記事にその日本雪崩ネットワークの出川あづさ理事長に、会報担当の柏澄子さんが質疑応答の形式で雪崩についてのテーマで聞いている。(柏さんも同ネットワークに所属している)一部を引用してみよう。
 
1990~2012  124件の雪崩死亡事故発生  201名死亡
年間平均5件発生 9名死亡
登山、スキーヤーが         80%
除雪、建設現場、住民の災害で  20%
スノーボーダーは10%弱

滑走系の事故が多いとはいえない

登山者の死亡者の80%が山岳会、大学山岳部、ワンゲル部などの組織登山者。スキーヤーでも組織に所属する死亡者が40%居る。

登山者の死亡者の70%が雪崩ビーコンを装着していない。

組織登山者の死亡の割合が高い原因は不明
 一度に多数の人が亡くなる傾向がある。

雪崩については。
 感覚的な把握はダメ
   判断に偏見が入る
   適切な教育訓練を受ければOK
   
 具体的な現象を直視する

雪崩れるには原因がある
 重要事項の組み合わせで起きる

雪崩に遭わないためには?
 地形を学ぶ
 地形を上手に利用する
 雪の性質を学ぶ
以上

 アメリカの数字では、雪崩に遭う人の90%がビーコンの装着者という。(出典は図書館で見た雪崩のビデオだった記憶がある)

 いやいやもっと大切なことがあると思う。そう思って、書架を探した。佐伯邦夫『実戦現代山スキー』(1978年、東京新聞出版局)という書名を探り当てたが、肝心の本が埋もれてしまった。初心者時代(私が28歳、1977年ごろ)に貪り読んで、バイブルになった。そのエッセンスがもう1冊別の『佐伯邦夫の山とスキー大全』(1995年、シーピーエー)に載っていた。佐伯先生曰く、
 P15 スキー登山
 しかし、冬山といえば剱岳や穂高をすぐに考えるのがおかしいのである。いわばこれらは、日本の冬山の最高の舞台である。しかし、日本は山国であるから、手近なところに山はいくらでもあるのだ。極端なことをいうなら富山の呉羽山も高岡の二上山も、砺波の頼成山も小矢部の稲葉山も魚津の開木山も、冬の山はみな冬山なのだ。冗談を言っているのではない。雪深い冬に自分の足でそこを歩いてみたことがあるだろうか。そこの自然がどんなに新鮮な驚きを与えてくれるか。そこを歩くことが、スポーツとしてどんなに大きい喜びを与えてくれるか経験したことがあるだろうか。そういう、夏はとても登山の対象にならなかったところが冬なればこそ登山の喜びを与えてくれるのだ。
 一般に冬山とは、一週間も二週間も雪中露営をして頑張るものだと考えられていないか。そんなことはない。先に二、三〇〇mの山ばかりをあげたが、五〇〇でも六〇〇でも七〇〇mでもよい。手近に面白い山がいくらでもある。その中から年齢に応じ、実力に応じ、ヒマに応じ、地域に応じ、目的に応じ、好みに応じ、登る山をいくらでも選べる。1日のヒマがあれば1日の冬山を楽しめるし、半日ヒマがあれば半日の冬山登山が可能なのだ。
 そしてそれは、スキーを使うことによってその行動範囲が飛躍的に増し、楽しみは倍加する。スキーといっても今日ゲレンデで使われるそれではない。山歩きをするその靴で履けて、かかとの自由に上がるものを指す。以下略。
 初期の冬山登山はスキー登山であった。その原点に立ち返り、低山におけるスキー登山を見直さなければならない。それを冬山登山の基本として考えるなら、いきなりアルプスに挑んで遭難を多発させている今日の現状はかなり救えるものと考える。(1975年、北日本新聞)
以上

 あの当時、良い指導者、メンバーを得られず、雪崩や滑落を恐れてアルプスに行けなかったし、ヒマもなかった私はこの文に随分勇気づけられた。奥美濃や飛騨の低山に通い始めたのである。私にとっての最高の登山は冬の御岳や乗鞍岳であった。そこにスキー登山のために何度も通った。低山のスキー登山で、基本を鍛えられたのである。
 奥美濃の豪雪の山に登って、雪庇とか、デブリとか、泡などの雪崩用語を覚えた。天地が分からなくなるホワイトアウトの恐さも知った。アルプスなら、そこに居ることが危険なので、とてもそんな観察の余裕はないだろう。

 こうして愚考するに、バスや電車でいきなり3000m級の冬山に登ることが以下に危険をともなうことか。そして自分の都合に合わせて登りに行く。山スキーのベテランといっても、たまたま事故に遭わなかっただけかも知れない。ネットワークの分析にもあるように雪崩れる条件が揃えばどこでも起きる。目の前の山の進退を考えるとき、山と雪を見る目が必要のようだ。

 日本雪崩ネットワークのHPは
http://nadare.jp/
の中の研修内容をみても結局、スキー場とかの低い山でやる。滋賀県、福井県境と岐阜県の県境の山に登ってみれば、それ自体が研修になりうると思う。
関連記事
[ 2013年11月25日 23:55 ] 山岳ニュース | TB(0) | CM(0)

真砂岳の雪崩、助からなかったが、ビーコンの威力で早期の発見! ―

今回も皆の見ている前で起きたため目撃者がいち早く県警に通報し、現場では登山者らが協同で、生き埋めになった人を掘り起こされたようである。場所の特定にはビーコンが威力を発揮したことは言うまでもない。
 3年前の同時期にも雪崩による死亡事故があった。ここでもビーコンが早期救出に役立った。ビーコンは必携の道具になったと思う。しかし、その前に判断力を養う方が先決であろう。
 降雪直後、しかも2m以上の大雪で、快晴とあって、連休期間中でもあり、登山者は雪の山に誘われるのも無理はない。ヤバイ、という兆候は無かったものか。地元の人らはちゃんと察していた。雪崩の条件は揃っていたという。
 15分以内に救出されても、窒息していた場合、適切な処置をしないと脳に障害が残るそうだ。今回は皆即死状態だったようだ。

2010年12月02日
立山の雪崩:遭難5人死傷 「雪崩の危険どこでも」 ビーコンで居場所捜索 /富山
No Comments
0拍手 twitterでつぶやく
立山町の立山黒部アルペンルート・大谷付近で起きた雪崩は、巻き込まれた6人のうち5人が死傷する大事故となった。古い雪の上に積もった新雪が崩れる「表層雪崩」が起きたとみられ、県警山岳警備隊の横山隆・小隊長は「雪が積もっていれば、どこでも雪崩が起きるリスクはある」と注意を促している。

上市署によると、6人は友人同士で、5人は会社の同僚。スキーとスノーボードを楽しむため室堂ターミナルの南西約500メートルの斜面を登る途中、雪崩に遭った。携帯電話で119番したのは川崎市の会社員、江草朋樹さん(31)。他に神奈川県逗子市の男性会社員(38)と横浜市の同、田中嵐洋さん(28)が雪からはい出てきた。

同署によると、けがのなかった男性会社員は「上が明るかったので自力ではい出た」と話し、その後、雪から体が半分出ていた田中さんを助け出したという。だが、通報時にはまだ3人が雪に埋もれていた。
.
いち早く救助に駆けつけたのが、ターミナルで雪崩を目撃した立山黒部貫光の職員らだった。協力して3人のうち2人を救出。午前9時50分に県警山岳警備隊が到着した時、既に約15人が現場にいたという。県警も「適切な対応をしてもらった。ありがたい」と感謝する。

6人は全員、体に巻き付けて使う「雪崩ビーコン」を持参していた。安価なものでも1台2万~3万円するが、遭難現場では雪中から発信される周波数を他のビーコンで検知し、捜索する。亡くなった武田悠さん(32)=東京都世田谷区=も山岳警備隊がビーコンで居場所を特定し、救出した。

現場の雪の状態について横山小隊長は「新雪が降り積もってすぐの晴れ間だったため、雪面は不安定で危険な日だった。滑るのには気持ちがいいが、注意が必要だ」と話す。
(毎日新聞)
以上

http://lcymeeke.blog90.fc2.com/blog-entry-1150.html
ブログ「お山へ行こう」から

死因の多くは窒息死ですが、埋没後、15分以内の生存率は 93%。
35分後には 30%!
2時間後、低体温症も併発すると、残念ながら 0% 。

発見されたのが深さ2mということですが、手足、スキーの板、その一部も雪の上に出ない状態ですから、まず、ぱっと見だけでは埋没場所を特定できません。その際、雪崩れビーコン というものがあれば、大まかながらピンポイントで場所を特定できます。
ビーコンがなければ、ゾンデ棒 という長い棒(昔なら竹竿)を雪に突き刺して感触で場所を特定します。

順番的には、雪の上に顔を出している人から救助するのが先です。
捜索・救助する側に加わってもらうためです。

というのも、深く埋まってる人を助ける際、スコップでも1m掘り進めるのに5~10分はかかり、スコップがなくて手やスキー板で、となると40分以上かかるからです。2mの深さだと、縦だけでなく、ある程度、穴の幅も拡げながら掘りますから、時間余計にかかります。ひとつの目安、45分以内に助け出すためには一人でも助けが多い方がいいからです。
関連記事
[ 2013年11月24日 23:54 ] 雪崩・落石 | TB(0) | CM(0)

立山・真砂岳で雪崩発生、山スキーヤーが7人死亡 ―

続報  WEB版NHKニュースから

富山・真砂岳の雪崩 死者7人に
11月23日 16時53分
23日午前11時ごろ、富山県の北アルプス、真砂岳で大規模な雪崩が起き、登山やスキーをしていた人が巻き込まれました。
現場からはこれまでに7人が救助されましたが全員の死亡が確認され、警察は、ほかに巻き込まれた人がいないか捜索を進めています。

23日午前11時ごろ、富山県立山町の北アルプスの真砂岳、標高2860メートルの山頂西側の斜面で大規模な雪崩が起きました。
この雪崩で、周辺で登山やスキーをしていた人が巻き込まれ、警察が捜索を進めた結果、これまでに男性4人と女性3人の合わせて7人が救助されヘリコプターで病院に運ばれましたが全員の死亡が確認されました。
警察は、ほかに巻き込まれた人がいないか捜索を進めています。
真砂岳周辺は、23日朝から晴れて、登山やスキーをしに多くの観光客が訪れていました。
標高2450メートルの登山口、室堂ではここ5日間ほど雪が降り続き、23日朝の積雪は2メートル20センチありました。
映像と詳細は以下をクリック
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131123/t10013286071000.html
以上

 雪崩に遭わない大原則は降雪中、降雪直後に行かないこと。体力や技術、経験、知識では克服できないからです。雪が落ち着いてから警戒しながら行くというもののようです。
 特に北陸はドカ雪が降ります。大都会に住む登山者にはこの恐さが中々理解できない。みんなが行くから、行ってきた人が居るから、じゃあ、行ってみる?、となります。
 全員死亡はショッキングなことですが、冬山登山ではありうることです。多分、大量の雪に埋もれて体勢を整える間もなく、窒息死したのでしょう。リーダーの判断一つです。

雪崩の動画がユーチューブに投稿されました。雷鳥沢一杯に雪煙が広がる大規模な雪崩です。
http://www.youtube.com/watch?v=OSGPmVquYqU
関連記事
[ 2013年11月24日 00:01 ] 雪崩・落石 | TB(0) | CM(0)

立山・真砂岳で雪崩、数人巻き込み2人心肺停止 ―

WEB版読売新聞から
立山・真砂岳で雪崩、数人巻き込み2人心肺停止
23日午前10時55分頃、富山県立山町芦峅寺の真砂岳西側斜面で、雪崩が発生したと登山客から110番があった。
県警によると、現場付近で7、8人が雪崩に巻き込まれたという。2人は救出されたが、心肺停止の状態。県警などが捜索を続けている。

 現場付近では複数の登山客が山スキーをしていたという。

(2013年11月23日12時57分 読売新聞)

 実は昨日、名大博物館でのナイロンザイル事件の講演会終了後、栄の登山道具店で雪崩ビーコンを物色していた。山スキーグループを立ち上げたが、安全にが、第一である。
 東北や北海道ではビーコン携帯が常識化している。友人が正月休みに八甲田スキー場へ行ったら、ビーコンの不携帯を咎められたらしい。そういう時代である。探す側の苦労と危険を思えば数万円の出費も致し方ないと覚悟を決めた。
 それにしても、新雪のパウダースノースキーは雪崩の危険が大きい。雪崩れやすい斜面で数人が固まってスキーをすれば、絶対にスキーで斜面を切断している。新雪だから剥離しやすい状況だったと思う。つまり、自分自身で雪崩の原因を作っているのである。大声を出しても雪崩れるときは雪崩れるらしい。

NHKニュース 映像付き
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131123/k10013284331000.html

 昨年の同時期の山スキーグループの記録を参照
http://miyabu.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/11/post_6880.html

 私は行ったことも行きたいとも思わないが、立山は山スキーのメッカのようだ。どちらかと言えばスケールの大きい滑降を楽しみたい山スキーヤー派だろう。私は雪山登山の道具として楽しんでいる方である。今シーズンは雪崩事故が多発する前触れだろうか。
関連記事
[ 2013年11月23日 23:50 ] 雪崩・落石 | TB(0) | CM(0)

ナイロンザイル事件の真相

 第28回名古屋大学博物館企画展
「氷壁」を越えて - ナイロンザイル事件と石岡繁雄の生涯
http://www.num.nagoya-u.ac.jp/event/special/2013/131105/index.html
2013年11月22日(金)13:30 -
「ナイロンザイル事件発生のいきさつ」
石原 國利(ナイロンザイル事件当時の登山パーティのリーダー)

 今日はナイロンザイル事件の当事者たる石原国利氏の講演があるというので名大博物館へ再訪となった。石岡あづみさんもおられたのでごあいさつさせてもらった。前回にも増して来場者が多かった。講演があるのいうことか岩稜会関係者、鈴鹿高専OB,三重岳連関係者の顔も見えた。もちろんJAC東海支部関係者も多数見えたが、一般の登山に関係ない人も新聞報道で興味をもたれた人が来られた。
 13時30分きっかりに石原さんが入場されて、講演が始まった。広めの会議室だが入りきらずに溢れてマイクだけを通して室外の人にも聞こえるようにした。本や記事では読んでいたが、岩壁のスライド、捜索時の写真、今西欣司からのはがき、関係文書を映して、リアルに説明されると、前穂東壁の凄さが伝わる。前穂頂上直下のほぼ垂直の壁である。そこをナイロンザイルで確保しながら登攀中に起きた切断事故であった。
 当時のザイルの太さは8ミリというから細い。私が沢登り用に持っているザイルが8ミリである。それで懸垂下降もやっているがちょっと細い気がする。また当時のザイルの展示物を見るとカバーされていない。撚りも荒いように見える。細かい傷も付きやすいので最新の注意が必要である。
 とにかく、ザイルの切断によって運命の人になった石原さんの生の声を聞きたいと集った人はそれぞれ感銘を受けて退場していった。

 来月はそんなザイルの性質についても詳しい相田さんが講演する。今日も来場しておられた。

2013年12月13日(金) 13:30 -
「厳しさと優しさ、愉快さが同居していた石岡さん」
相田 武男(元朝日新聞社記者、「石岡繁雄が語る 氷壁・ナイロンザイル事件の真実」の共著者
関連記事
[ 2013年11月22日 22:07 ] 山岳遭難 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

東海白樺山岳会

Author:東海白樺山岳会
 1962(昭和37)年に名古屋市交通局の有志数名が設立。その後一般社会人の親睦の登山クラブとして継承されてきた。40歳代から80歳代の男女約24名(2016年11月現在)が年間を通じて計画的に実践。
 三河、美濃、鈴鹿の日帰り登山、岩登り、沢登り、山スキー、冬山以外にも夏山縦走も楽しむ。皆で誘い合い日本百名山、日本三百名山を目指す会員もいる。個人の志向でぎふ百山、信州百名山、富山百山、一等三角点のピークハントを目標にする会員もいる。
 例会は第1水曜日(都合で火曜日になることがある)に名古屋市中区生涯教育センターで夜7時から8時30分まで。会合は山行への参加を募る重要な場なのでなるだけ出席を。欠席者にはメール、郵便、ファクスで伝達。会報も年間4回発行。総会(事業報告、役員改選、会計報告、規約改正など)は4月に実施。
 イベントは1月の新年会(町)新入会員の入会に応じて新人歓迎会(山で)、年末は忘年山行(1泊2日)、登山、岩登りの初心者の指導練習も適宜練達者のリードで実施。
 会費年間3000円。入会金2000円。別途山岳共済保険加入のための岳連会費と保険料要。現在会員募集中。問合先090-4857-9130西山まで。メールフォームからもどうぞ。

最新記事
最新トラックバック
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


アクセスランキング
[ジャンルランキング]
スポーツ
454位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
93位
アクセスランキングを見る>>
訪問者数
カレンダー
10 | 2013/11 | 12
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
検索フォーム
QRコード
QR