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東海白樺山岳会ブログ

愛知県名古屋市にある山岳会です。仲間を募って山に登る会の運営、会員の登山記録、行事等の活動を発信しています。
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登山道でフラつかない、滑らないために――、安定して歩くために欠かせない「フラット歩行」

登山道でフラつかない、滑らないために――、安定して歩くために欠かせない「フラット歩行」
登・下山中に、足がズルズルとスリップしてしまう原因の1つは、斜めに加重がかかってしまうこと。「フラット歩行」を身に付けて、足裏全体で斜面に加重し、安定して疲れにくい歩き方を習得しよう!

 こんにちは、登山ガイドの野中です。前回は股関節が動くと重心移動がスムーズになり、疲れにくくなることを解説しました。今回は、股関節と合わせて、足首関節も連動させながら「フラット歩行」を行うことで、より安定した歩行が実現出来ることを解説していきます。
 「ベタ足歩行」という言葉は聞いたことがありませんか?
 私自身もどこで教わったか記憶が定かではありませんが、靴底全体で着地することを教わりました。まずは靴底全体で接地することで、靴底の摩擦力が最大限に発揮され滑りにくくなる効果があります。踵部分だけ、爪先部分だけで接地をしているのではスリップしやすいのです。

 また、スリップとは靴底が横滑りを起こす現象です。靴底の接地面に対して真上から体重がかかっていれば問題ありませんが、斜め方向に力が加わると横滑りが生じやすくなります(下記写真参照)。
※写真解説はソースへ
 スリップと聞くと下山時をイメージすると思いますが、滑りやすい場所であれば登りでも平地でも起こります。濡れた地面、崩れやすい砂地や雪面を歩いている際に、後ろ足をズルッと滑らせた経験を皆さんは誰しもあるではないでしょうか。
 
緩い下り斜面が練習に適していますので、次回登山をする際に試してみてください。

下りで踵着地になりやすい人は、爪先から着地するつもりで歩くとフラット着地がしやすくなります。また、下りの重心移動の記事でも解説しましたが、下山時は後ろ足が軸足となって体重を支えることで、ドスンと着地することを防げますので、後ろ足から体重を抜く直前まで踵を接地し続けられるように歩きます。

後ろ足の踵が早く上がってしまうと、それだけ前足の着地の衝撃が大きくなってしまいますので、後ろ足の動きに注意が必要です。

動画でも、動きの違いを確認してみましょう。

続いて登りのフラットフッティングを確認します。これも左がNG、右がGOODの様子です。
※写真解説はソースへ
登りについても段差の少ない緩い斜面で試してみてください。

フラットに着地するのは比較的簡単です、その分、後ろ足から体重を抜く「抜重」時が少し難しくなります。

特に登り斜面では推進力が必要なので、ついつい後ろ足で蹴りがちですが、大きな段差など反動が必要な特別な場面を除いては、後ろ足を蹴り出さずに、先に前足側に重心を移しておいて後ろ足は「抜く」ように歩きます。

後ろ足で蹴り出す動きに依存している方は、それだけ前足側に重心移動が出来ていない証拠でもあります。下記動画で、その様子を確認してみましょう。

まずは登りからフラット歩行を練習しよう
スリップや転倒のリスクが高いので、下りの方がフラット歩行の重要度は高い反面、一歩一歩の動きが早くなりフラット歩行の練習がしにくくなります。その点、登りの方がゆっくりと歩けるので比較的練習しやすいので、まずは登り斜面で優先的にフラット歩行を練習してみましょう。

抜重時に踵が上がると、後方を歩く人に自分自身の靴底が見えることになります。出来る限り靴底を見せないように、「踵を長く付けたまま歩く」イメージで歩いてください。そして、このような歩きをするためには、股関節を前後に開く柔軟性 と可動域 になります。

フラット歩行を試してみると分かりますが、大半の人は普段の町歩きの歩幅よりも少し小さくすることで、接地時も抜重時もフラット歩行がしやすくなります。股関節が柔らかい人は歩幅を小さくしなくても問題なくフラット歩行が出来ます。

これは股関節が硬いと小さな歩幅でしか安定して歩けず、股関節が柔らかいと多少歩幅が大きくなってもスリップを防いで歩けることを意味しています。前回は重心移動と疲れにくい歩行のために股関節の動きが関係していることに触れました。これに加えて、岩と岩の間隔が開いていたり、段差が大きい場所など、「小さい歩幅では歩けない」中級者向け以上の登山ルートでも安定して歩くためにも股関節の柔軟性は重要なのです。

あなたに最適な歩幅は股関節の柔軟性で決まります
説明してきた通り、股関節の柔軟性には個人差が大きいため、実は「このくらいの歩幅で歩きましょう」と具体的に示すことが出来ないのです。とても重要な点なのですが、「歩幅を小さくすればOK」ではなく、「自分がフラット歩行できる歩幅で歩く」ことが大切なのです。

また、後ろ足の動きは、歩行時に自分でチェックすることが出来ませんので、もし機会があれば、仲間に山を歩いている姿を真後ろから動画撮影してもらうことをオススメします。

町歩きでは前足を踵から着地し、後ろ足は爪先で蹴る形で歩くのが一般的です。このような舗装路の歩き方と、山歩きに適した歩き方「フラット歩行」はまったく異なりますので、意識的に歩き方を切り替える必要があります。

厳密に靴底全体で着地して抜重しようとすることよりも、「踵だけ」「爪先だけ」など、靴底の一部のみが地面に接する時間を極力減らして歩くことを目標にしてください。

登山に限らず、高齢になり歩けなくなる方や、転倒して怪我をする方は股関節が硬く、可動域が狭い傾向があります。健康に長く登山を楽しむためにも、股関節の柔軟性を維持出来るように体づくりを行って下さい。

股関節を上手に使えれば、下山時の着地衝撃が抑えられ、大腿四頭筋への負担が減ります。膝が痛みにくくなるだけではなく、足場を崩したり、スリップや転倒するリスクを減らすことが出来ます。岩場・岩稜歩きや、森林限界を超えた雪山登山、テント泊などの重装備登山など、安定した歩行を身につけておくことで、転倒や滑落を防いだ安全な登山が実現できることになります。

安定して歩ければ、疲れにくく、事故も起こしにくくなりますので、フラット歩行は是非とも身につけてほしい歩行技術です。


分かりにくかったことやご質問がありましたら是非、メッセ―ジをお寄せ頂ければと思っています。なお「山の歩き方講習会」を定期的に開催しています。詳しくはホームページをご覧ください。
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[ 2020年11月22日 02:33 ] 島崎山歩の山岳通信 | TB(0) | CM(0)

積雪や落葉で登山道が不明瞭になりやすい時期、道迷いに注意! 島崎三歩の「山岳通信」第207号

積雪や落葉で登山道が不明瞭になりやすい時期、道迷いに注意! 島崎三歩の「山岳通信」第207号
長野県が県内で起きた山岳遭難事例について配信している「島崎三歩の山岳通信」。2020年11月18日に配信された第207号では、この時期は積雪や落葉で登山道が不明瞭になりやすいことについて言及している。

11月18日に配信された『島崎三歩の「山岳通信」』第207号では、期間中に起きた2件の山岳遭難事例について説明。以下に抜粋・掲載する。

10月上旬に54歳の男性が家族に蓼科山に登ると言って外出し、その後連絡が取れなくなっていた。しかし、11月10日に南佐久郡小海町内の登山口に男性の車が駐車されているのを発見されたことから、翌11日から県警山岳遭難救助隊員、佐久警察署山岳高原パトロール隊員などで男性を捜索している。

11月14日、浅間連峰の黒斑山で、8人パーティで入山した47歳と50歳の女性2人が、下山中に同行者とはぐれ、日没で行動できなくなる山岳遭難が発生。2人は小諸警察署員及び浅間連峰地区山岳遭難防止対策救助隊員により救助された。

長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス
11月2週は2件の山岳遭難の発生があり、黒斑山では下山時に仲間とはぐれ、日没により行動不能となる遭難が発生しています。長野市では、平野部でも初雪が観測され、冬の訪れを感じさせるようになり、冷え込みが日増しに厳しくなっているほか、日没も早くなっています。

標高の高い山域では、登山道が積雪に覆われて見えなくなっていたり、里山でも落ち葉により、登山道が不明瞭になっていたりする場合もあります。特に下山時にルートを見落とす場合が多いことから、分岐点だけでなく、尾根や沢の変わり目では、地図やコンパスで確認するとともに、ヘッドライトなどの装備品をしっかりと携行して、時間にゆとりある日程を計画しましょう。
また、登山仲間は最後まで行動をともにするのが基本です。お互いに苦労と喜びを分かち合いながら登山を楽しみましょう。

県内では、の目撃や負傷事案が発生しています。行動中は鈴やラジオなどを携行し、テント場では、食料やゴミなどを外に放置しないようにしましょう。

長野県では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため「長野県内入山注意報」と、「登山者への5つのお願い」を発表しています。登山者の皆さんは、十分にレベルを落とした山域を選び、感染防止対策にご協力をお願いします。
[ 2020年11月21日 17:31 ] 島崎山歩の山岳通信 | TB(0) | CM(0)

日本山岳写真協会:東海支部写真展『山・自然との対話』

日本山岳写真協会は2019年に80周年を迎えた国内で最大級の山岳写真を専門とした団体です。
東京の本部と各地域に7つの支部があり、東海支部もその一つです。
本年度40周年を迎える東海支部は21名の個性溢れる支部員が在籍し、極限の撮影条件の中で、厳しくも美しい山岳風景を四季折々に撮影しております。(富士フィルムから)

創立40周年を迎えた、日本山岳写真協会東海支部。山の貴重な自然環境や厳しさ、一瞬見せる表情の美しさを逃さず捉え続けた40年の節目となる記念の作品展。所属会員が国内外を飛び回り、山と向き合って来た作品98点を展示する。日本山岳写真協会2021カレンダーを会場限定販売する。


期間   11月17日(火)〜23日(月)
     10時〜18時(金曜20時まで)

会場   愛知県美術館ギャラリーG
     TEL 052-971-5511
    (愛知県名古屋市東区桜一丁目13-2
     愛知芸術文化センター8階)
[ 2020年11月17日 23:36 ] 山岳の各種イベント | TB(0) | CM(0)

北アルプスでは多くの山小屋が営業期間外、慎重な計画と行動を 島崎三歩の「山岳通信」第205号

北アルプスでは多くの山小屋が営業期間外、慎重な計画と行動を 島崎三歩の「山岳通信」第205号
長野県が県内で起きた山岳遭難事例について配信している「島崎三歩の山岳通信」。2020年10月28日に配信された第205号では、標高の高い山では積雪があり、山小屋などの施設は既に営業期間を終了しているところが大半となっており、慎重な計画と行動が必要となることを伝えている。

10月28日に配信された『島崎三歩の「山岳通信」』第205号では、期間中に起きた6件の山岳遭難事例について説明。以下に抜粋・掲載する。

10月18日、北アルプスの奥穂高岳で、単独で入山した59歳の男性が、奥穂高岳を登山中に何らかの原因で行動不能となる山岳遭難が発生。男性は死亡が確認された。

10月21日、八ヶ岳連峰の高見石で、家族と2人で入山した64歳の女性が、白駒池登山口から入山して高見石付近を登山中に転倒、負傷する山岳遭難が発生。女性は県警ヘリで救助された。

10月24日、大町市常盤の鍬ノ峰で、2人パーティで入山した68歳の男性が、鍬ノ峰山頂から下山中にスリップして転倒、左足を負傷する山岳遭難が発生。男性は大町警察署山岳救助隊員及び北アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会大町班救助隊員により救助された。

10月24日、北アルプスの大天井岳で、単独で入山した37歳の男性が、燕岳から大天井岳へ向けて縦走中に疲労および日没と天候不良のため行動できなくなる山岳遭難が発生。男性は北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会救助隊員により救助された。

10月24日、北アルプスの涸沢で、単独で入山した44歳の男性が、横尾から涸沢に向けて登山中に疲労と悪天候により行動ができなくなる山岳遭難が発生。男性は県警ヘリで救助された。

10月25日、北アルプスの北穂高岳で、単独で入山した60歳の男性が、何らかの原因で行動できなくなって登山道で倒れているところを発見され、県警ヘリで救助されたものの死亡が確認さた。


長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス
10月4週は6件(10月18日奥穂高岳の遭難を含む)の遭難が発生しました。県内の標高の高い山では、既に積雪があり、厳しい寒さとなっており、雪に覆われていない岩稜帯でも、凍結して非常に滑りやすくなっているため、アイゼンなどの冬山装備が必要です。

北アルプス等の山域では、多くの山小屋が今季の営業を終了し、冬に向けて小屋閉めをするため、入山する場合は、事前に営業期間やテント設営などについて確認しましょう。また、山小屋の営業終了により、体力不足や天候不良による行動不能は、ビバークを余儀なくされますので、ツェルト・非常食・ヘッドランプなどの装備品を必ず携行するとともに、慎重な計画と行動に努めましょう。

なお、県内では熊の目撃や負傷事案が発生しています。行動中は鈴やラジオなどを携行し、テント場では、食料やゴミなどを外に放置することのないようにしましょう。

長野県では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため「長野県内入山注意報」と、「登山者への5つのお願い」を発表しています。登山者の皆さんは、十分にレベルを落とした山域を選び、感染防止対策にご協力をお願いします。
[ 2020年10月31日 17:50 ] 島崎山歩の山岳通信 | TB(0) | CM(0)

キノコ採りシーズン到来、そのリスクの高さを改めて確認のこと 島崎三歩の「山岳通信」第203号

キノコ採りシーズン到来、そのリスクの高さを改めて確認のこと 島崎三歩の「山岳通信」第203号

長野県が県内で起きた山岳遭難事例について配信している「島崎三歩の山岳通信」。2020年10月15日に配信された第203号では、キノコ採りの最中に山岳遭難する例が増加していることについて言及、改めて注意点と対策方法について説明している。

10月15日に配信された『島崎三歩の「山岳通信」』第203号では、期間中に起きた8件の山岳遭難事例について説明。以下に抜粋・掲載する。

10月5日、北アルプスの唐松岳で、2人パーティで入山した61歳の女性が、八方尾根を登山中に疲労により行動ができなくなる山岳遭難が発生。女性は大町警察署山岳遭難救助隊員及び北アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会白馬班救助隊員により救助された。

10月6日、北アルプスの涸沢で、2人パーティで入山した61歳の女性が、涸沢から横尾へ下山中に足を滑らせ転倒し、負傷する山岳遭難が発生。女性は県山岳遭難防止対策協会秋山特別パトロール隊により救助された。

10月7日、坂城町中之条の山林内で、きのこ採りのために単独で入山した74歳の男性が行方不明となる山岳遭難が発生。男性は10月11日に遺体で発見された。

10月8日、北アルプスの燕岳で、2人パーティで入山した53歳の女性が、合戦尾根を登山中に疲労により行動ができなくなる山岳遭難が発生。女性は安曇野警察署山岳遭難救助隊員、及び北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会救助隊員により救助された。

10月8日、茅野市の芝平峠で、きのこ採りのために2人パーティで入山した68歳の女性が、仲間とはぐれ道に迷い行方不明となる山岳遭難が発生。茅野警察署山岳遭難救助隊員が捜索していたが、女性は自力で下山して無事が確認された。

10月11日、北アルプスの西穂高岳で、61歳の男性が西穂高岳の登山道の下に倒れている状態で発見された。男性は県警ヘリで救助したものの死亡が確認された。男性は何らかの原因により行動不能となったと考えられる。

10月11日、南相木村の山林内で、きのこ採りのために3人パーティで入山した60歳の男性が、行動中に発病し、死亡した。

10月11日、豊丘村河野の山林内で、きのこ採りのために単独で入山した73歳の男性が行方不明のままとなっている。
[ 2020年10月19日 16:30 ] 島崎山歩の山岳通信 | TB(0) | CM(0)

ゆとりある日程を前提とした、体力・技術に見合った計画を 島崎三歩の「山岳通信」第202号

ゆとりある日程を前提とした、体力・技術に見合った計画を 島崎三歩の「山岳通信」第202号
長野県が県内で起きた山岳遭難事例について配信している「島崎三歩の山岳通信」。2020年10月9日に配信された第202号では、紅葉で賑わった9月下旬~10月初旬に滑落や転倒の事故が多発したことを指摘し、改めて体力・技術にあった登山計画を促している。

10月9日に配信された『島崎三歩の「山岳通信」』第202号では、期間中に起きた16件の山岳遭難事例について説明。以下に抜粋・掲載する。

①9月29日、北相木村の御座山で、家族2人で入山した50歳の女性と7歳の男性が、御座山山頂から下山中に道に迷い、行動ができなくなる山岳遭難が発生。2人は北相木村消防団員により救助された。

②9月29日、北アルプス前穂高岳で、単独で入山した70歳の男性が、前穂高岳から重太郎新道を下山中、バランスを崩して滑落・負傷する山岳遭難が発生。男性は県警ヘリにより救助された。

③9月29日、八ヶ岳連峰の赤岳で、単独で入山した65歳の男性が、美濃戸北沢登山道を下山中に疲労により行動できなくなる山岳遭難が発生。男性は茅野警察署山岳遭難救助隊員、山岳高原パトロール隊員により救助された。

④9月30日、中央アルプスの千畳敷で、4人パーティで入山した67歳の女性が、木曽駒ヶ岳へ向けて登山中に八丁坂付近で転倒・負傷する山岳遭難が発生。女性は駒ヶ根警察署山岳遭難救助隊員により救助された。

⑤9月30日、中央アルプス烏帽子岳で、5人パーティで入山した69歳の女性が、烏帽子岳への登山中に発病して倒れる山岳遭難が発生。女性は県警ヘリで救助されて病院に搬送されたものの死亡が確認された。

⑥10月2日、北アルプス鹿島槍ヶ岳で、仲間と3人で入山した55歳の男性が、赤岩尾根を登山中にスリップして滑落し、負傷する山岳遭難が発生。男性は県警ヘリで救助された。

⑦10月2日、北アルプス唐松岳で、単独で入山した37歳の男性が、唐松岳から不帰嶮を縦走中にバランスを崩して滑落・負傷、行動ができなくなる山岳遭難が発生。男性は県警ヘリで救助された。

⑧10月2日、中央アルプス中岳で、仲間と2人で入山した55歳の男性が、木曽駒ヶ岳から下山中に体調不調となり、行動ができなくなる山岳遭難が発生。男性は県警ヘリで救助された。

⑨10月3日、北アルプス涸沢で、仲間と2人で入山した67歳の男性が、涸沢からパノラマコースを下山中に足を滑らせて滑落・負傷する山岳遭難が発生。男性は県警ヘリで救助された。

⑩10月3日、北アルプス間ノ岳で、仲間と2人で入山した52歳の男性が、西穂高岳から奥穂高岳に向けて縦走中に、つまづいて転倒・負傷する山岳遭難が発生。男性は県警ヘリで救助された。

⑪10月3日、北アルプス涸沢で、5人パーティで入山した73歳の女性が、涸沢から横尾に下山中に足を滑らせて滑落・負傷する山岳遭難が発生。女性は県警山岳遭難救助隊員及び県山岳遭難防止対策協会秋山特別パトロール隊により救助された。

⑫10月3日、八ヶ岳連峰の高見石で、3人パーティで入山した61歳の女性が、高見石展望台から下山中に足を滑らせて転倒して負傷する山岳遭難が発生。女性は茅野警察署山岳遭難救助隊員及び諏訪地区山岳遭難防止対策協会救助隊員により救助された。

⑬10月3日、北アルプスの常念岳で、仲間と2人で入山した58歳の女性が、常念岳山頂から下山中につまずいて転倒、負傷する山岳遭難が発生。女性は県警ヘリで救助された。

⑭10月3日、北アルプスの鹿島槍ヶ岳で、仲間と2人で入山した38歳の男性が、赤岩尾根を下山中にスリップして転倒、負傷する山岳遭難が発生。男性は大町警察署山岳救助隊員により救助された。

⑮10月3日、木曽郡大桑村の糸瀬山で、単独で入山した53歳の男性が、技量不足により行動をできなくなる山岳遭難が発生。男性は翌4日に木曽警察署員及び県警山岳遭難救助隊員により救助された。

⑯10月4日、戸隠連峰の戸隠山で、単独で入山した63歳の男性が、八方睨頂上付近を登山中、バランスを崩して転倒、負傷する山岳遭難が発生。男性は県警ヘリで救助された。



長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス
9月5週は16件の山岳遭難の発生があり、その態様の多くが、滑落と転倒になっています。

滑落や転倒の多くは、いわゆる危険箇所ではなく、一般登山道上で発生しています。浮石によるバランス崩し、砂利でのスリップ、岩や木の根でのつまずきなどが直接的な要因となっていますので、下山するまで気を抜くことなく、慎重な行動をすることが大切です。せっかくの登山もケガをしてしまえば台無しになってしまいます。慎重な行動は、ゆとりある日程が前提となります。自身の体力や技術に見合った計画を立てましょう。

なお、県内では熊の目撃や負傷事案が発生しています。行動中は鈴やラジオなどを携行し、テント場では、食料やゴミなどを外に放置することのないようにしましょう。

長野県では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため「長野県内入山注意報」と、「登山者への5つのお願い」を発表しています。登山者の皆さんは、十分にレベルを落とした山域を選び、感染防止対策にご協力をお願いします。

[ 2020年10月15日 20:05 ] 島崎山歩の山岳通信 | TB(0) | CM(0)

山岳地域を訪れる方々の背景を理解するためのアンケート(山岳遭難事故の防止に向けて)

山岳地域を訪れる方々の背景を理解するためのアンケート(山岳遭難事故の防止に向けて)
 このアンケート調査は、多発している山岳遭難事故の減少策を考え、その防止に寄与することを目的としたものです。また、幼少期の自然体験など、人々の自然との関わりが減少していることが登山に及ぼす影響や、日頃の健康状態などについてお聞きするものです。ご協力のほど宜しくお願い致します。

 なお、他の告知を通じて、すでに本アンケートにお答えくださっている方は、重なりを避けるために、今回の回答はご遠慮ください。

 この研究は皆様の人権や安全への配慮について、筑波大学生命環境系研究倫理委員会の承認を得ております(課題番号第20-2号)。内容をご理解のうえ、参加してもよいと思われましたら、アンケートの回答をお願いいたします(回答をもって調査参加、および調査内容の出版の同意とさせていただきます)。

 回答は無記名ですが、約15~20分ほどお時間がかかることをご了承ください。皆さまの健康状態についても調べさせていただくため、不快に感じる質問もあるかもしれませんが、その際は送信前に回答をとりやめていただいてかまいませんし、現時点でとりやめていただいてもかまいません。

*Q1~Q18は、日ごろの登山活動についての質問です。
*Q19~Q23は、今回のコロナ禍を受けての変化についての質問です。
*Q24~Q28は、成長期(6-12歳ごろ)の自然体験との関係についての質問です。
*Q29~Q44は、日ごろの健康状態や、それに関連する質問です。
 回答は10月12日まで受付させていただきます。ご協力のほど、宜しくお願い申し上げます。
[ 2020年10月04日 20:25 ] チャイナウイルス関連 | TB(0) | CM(0)

信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第201号」を配信します

信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第201号」を配信します
◇みなさん、こんにちは。
長野県庁2階にある、長野県山岳遭難防止対策協会事務局から、
長野県内で発生した山岳遭難についてお知らせします。

長野県では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため「入山注意報」を発表しています。
 長野県 山岳情報サイト https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangaku/index.html

    山小屋営業期間短縮の場合あり
  携帯トイレを持参し、山岳環境保全に御協力を!

◎山岳遭難発生状況(週報)
・9月23日、北アルプス常念岳において、男性(54歳)が下山中に体調不良により行動ができなくなる山岳遭難が発生し、岐阜県警ヘリで救助しました。

・9月26日、北佐久郡立科町の大沢山において、男性(70歳)が道に迷い行動ができなくなる山岳遭難が発生し、27日に佐久警察署員が救助しました。

・9月26日、北安曇郡小谷村の雨飾山において、男性(52歳)が下山中に疲労のため行動ができなくなる山岳遭難が発生し、北アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会小谷班救助隊員が救助しました。

○令和2年9月27日現在の遭難状況は
134件(死者19人、行方不明1人、負傷者64人、無事救出61人)となりました。
前年比は、発生件数が-104件、遭難者が-114人です。
 うち、
 ・バックカントリー(スキー登山とゲレンデ外滑走)遭難は、-1件、-4人
 ・山菜採り遭難は、-6件、-9人 です。

★長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス

9月4週は3件の山岳遭難の発生がありました。
長野県内の山は紅葉が始まり本格的な秋山のシーズンを迎えています。秋山は暑すぎず、寒すぎず登山には最適ですが、その反面で、日没が早くなり、天候がひとたび崩れると冬のような寒さになり、雪が降ることもあります。登山をする前は、必ずヘッドライトや防寒具を携行するとともに、登山前から行動中まで、こまめに天候を確認し、決して無理、無謀、無茶な登山を行わないようにしてください。
また、今週は、きのこ採り中の道迷いによる遭難が発生しています。特にきのこ採りは、高齢の方が多く遭難していますが、家族の方々の一言で防げる遭難も多くあります。もし、家族できのこ採りをする方がいましたら、なるべく単独行動は控えさせるとともに、入山場所と予定を必ず確認してください。また、万が一に備えて携帯電話やヘッドライト、防寒着などは必ず携行するように伝えてください。
なお、県内では熊の目撃や負傷事案が発生しています。行動中は鈴やラジオなどを携行し、テント場では、食料やゴミなどを外に放置することのないようにしましょう。
長野県では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため「長野県内入山注意報」と、「登山者への5つのお願い」を発表しています。登山者の皆さんは、十分にレベルを落とした山域を選び、感染防止対策にご協力をお願いします。
[ 2020年10月03日 14:38 ] 島崎山歩の山岳通信 | TB(0) | CM(0)

ご神体戻すため 目指すは剱岳山頂(富山県)

ご神体戻すため 目指すは剱岳山頂(富山県)
29日も空からの映像でお伝えしましたが、数家キャスターは北アルプス・剱岳で取材に臨みました。修復された剱岳山頂の祠にご神体を納めるという雄山神社の神事です。5年ごしで実現したご神体奉納に同行取材しました。

 登山者憧れの山、剱岳。カニのタテバイなど数多くの難所を越えてようやくたどりつけるのが標高2999mの山頂です。

 「めちゃくちゃ緊張感あります、大事なもの背負っていますから」

 山頂にあるのが石垣で守られた祠。祠にご神体を運び込む雄山神社の神事を密着取材しました。

 高山植物が赤や黄色に色づいた北アルプス登山の玄関口、室堂。28日、待ち合わせ場所に現れたのは・・・。

「こんにちは、よろしくお願いします」

 雄山神社の宮司、佐伯睦麿さん、すでに行者姿です。

Qあらためてこの日を迎えたが?

 佐伯睦麿宮司
「そうですね、随分かかりましたね。気がかりなんですけど、山が山なんで、じゃあこの日と決めてすぐ行けるかというと、お天気、その他いろいろ条件が揃わないと行けないものですから」


 9年前の2011年7月、剱岳山頂の祠は、雷が落ちて屋根や壁が壊れるなど大きな被害を受けました。管理する雄山神社は祠を修復し、2014年8月、ヘリコプターで山頂に運んで、元の位置に戻したうえで風雪から守る石垣を組み上げて完成させました。

 ただ、ご神体は、宮司の忙しさや悪天候などがハードルとなり、納められないままの状態が続いていました。

佐伯睦麿宮司
「やっとこの日が来たなという気持ちですね、何か神様には非常に申し訳ないなと思っていたが何しろ安全第一ということでこの日まで延びることになりました」

「これから室堂を出発します、剣山荘に向けてまずはスタートします、一緒に同行取材行ってきます」

 今回は、別山尾根ルートで剱岳を目指します。ご神体は、剱岳麓の山小屋、剣山荘に仮置きしてあります。雄山神社の権禰宜、高倉文尚さんが同行します。

 立山周辺は、今が紅葉の見ごろ。ナナカマドの赤やミネカエデの黄色が山肌を彩ります。

「結構いいペースで上がってきています」

Qきょう初めて剱が見えるところに来ましたね

佐伯睦麿宮司
「そうですね、何度見てもすごいね」

Q今年は何回か頂上まで上がりましたか?

「いやいや何年ぶりだろう。それこそご神体を降ろして以来なんで6、7年ぶりですね」

 剱岳は、記録が残る初登頂は1907年。この時、山頂からはかつて修験者が残した剣と錫杖が見つかりました。古くから山そのものが信仰の対象として崇拝されてきたのです。

佐伯睦麿宮司「ああ疲れた、久しぶりに来たら遠いな」

 雲海に浮かぶ後立山連峰には剱岳の影が落ち、別山の肩からのぼる秋の月が翌日の晴天を約束していました。

 ご神体を剣山荘から移動するための遷座祭を行います。剱岳のご神体は大小2つあります。

 石でできていて、一体で重さ7、8キロはあるということです。

Qいよいよ出発だが?

佐伯睦麿宮司
「いやー5年越し、6年越し、やっと遷座できます、元の所にお返しできますけど、なんでだろうね、こんなに延びたのももしかしてこの疫病(新型コロナ)が発生するタイミングだったのか。なので今回は一応疫病退散も兼ねてのご遷座ということで剱の神様に疫病の退散もお願いしようと思っております」

 2体のご神体を、それぞれのリュックに入れ、山頂目指して出発です。

 山頂の祠にご神体を納めるため剱岳に向かった29日、出発からおよそ30分、「一服剱」でひと休みです。

 佐伯睦麿宮司「いやー予想以上に重たいな、これは」

 Q数家が担ぐことは可能ですか?

 「可能ですよ」

 「担がせていただいてもいいですか?」

 「いいですよ」

 「これ結構重いですね、肩にずっしりきます。責任の重さも感じながら担いでいきます」

 佐伯睦麿宮司「いや、しかし何度登ってもきつい山だな」

 登り最大の難所が「カニのタテバイ」。岩に打ち込まれた鎖と足場を頼りに登ります。まずは佐伯宮司から。高さおよそ20m、ほぼ垂直の岩の壁です。

 「よいしょ、よいしょ、カニのタテバイ登り切りました」

 ここを越えると山頂まであとわずか。

 「山頂にある祠にご神体を運ぶため一歩一歩、歩みを進めています」

 出発からおよそ3時間半。

 「今2999mの剱岳山頂に到着しました。これからご神体を祠の中に安置します」

 ご神体を納める遷座祭の準備を始めます。祠の中には、製作に携わった人の名前が書かれた板がありました。

 居合わせた登山者に佐伯宮司が呼びかけます。

 佐伯睦麿宮司
「ただいまより遷座祭という座を移すお祭りを行うところでございます。お参りいただければ幸いに存じます」

「それでは皆さん今から2礼2拍手1礼、合わせてください、お願いいたします」

 千葉県からの登山者
「皆さまが無事でいられることに感慨深いものを感じました。たまたまですがここに居合わせたことに縁を感じます」

 広島県からの登山者
「あらためてこの剱岳が昔から大事にされてきたんだなというのをこの若い年で感じられたのがよかったです」

 長野県からの登山者
「歴史的瞬間に立ち会えて予期せず良かったなと思っています」

 佐伯睦麿宮司
「神様に非常に窮屈な思いをさせて大変心苦しく思っておりましたので、ようやく元の御蔵、座に戻られまして本当にほっとしております」

 Qどうして2体?

佐伯睦麿宮司
「そこの所についてはよく分からないですね。なぜ2体で、どちらが先のものかと言われましても今となっては分からないですね。この剱岳は大変厳しい山なので、毎年何件か事故が起きているが、1件でも少なくゼロになるように心からお祈りしているところです」

 6年ぶりに祠に納められたご神体。眼下には雲海が広がり、北アルプスの山々が浮かび上がります。そして、遥か遠くに富士山を望むことができました。

 ご神体はここを訪れる登山者をこれから見守り続けます。
[ 2020年09月30日 23:15 ] 山岳の各種イベント | TB(0) | CM(0)

信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第200号」を配信します

信州の遭難情報「島崎三歩の山岳通信第200号」を配信します
◇みなさん、こんにちは。
長野県庁2階にある、長野県山岳遭難防止対策協会事務局から、
長野県内で発生した山岳遭難についてお知らせします。

長野県では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため「入山注意報」を発表しています。
 長野県 山岳情報サイト 

※第200号記念 長野県内の日本百名山における山岳遭難発生状況は最後に掲載

◎山岳遭難発生状況(週報)
・9月2日、北アルプス蝶ヶ岳において、女性72歳が下山中に疲労で行動ができなくなる山岳遭難が発生し、安曇野警察署山岳遭難救助隊員が救助しました。

・9月9日、下高井郡山ノ内町の奥志賀高原雑魚川渓谷において、女性79歳が遊歩道から足を踏み外して滑落し、負傷する山岳遭難が発生し、岳南広域消防署員が救助しました。

・9月14日、南佐久郡川上村の小川山廻り目平において、男性42歳がロッククライミング中に転落して負傷する山岳遭難が発生し、佐久広域消防本部救助隊が救助しました。

・9月14日、北アルプス焼岳において、男性43歳が下山中に転倒して負傷する山岳遭難が発生し、県警ヘリで救助しました。

・9月15日、中央アルプス摺古木山付近において、男性29歳と女性27歳が道に迷い行動ができなくなる山岳遭難が発生し、県警ヘリで救助しました。

・9月15日、八ヶ岳連峰赤岳において、女性71歳が登山中に転落する山岳遭難が発生し、県警ヘリで救助しましたが、死亡が確認されました。

・9月16日、北アルプス白馬岳において、男性66歳が下山中に滑落して負傷する山岳遭難が発生し、大町警察署山岳遭難救助隊員及び北アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会白馬班救助隊員が救助しました。

・9月17日、四阿山において、男性39歳が下山中に滑落して行動ができなくなる山岳遭難が発生し、19日に山岳遭難防止対策協会救助隊員が救助しました。

・9月17日、燕岳において、男性73歳が登山中に道に迷い行動ができなくなる山岳遭難が発生し、翌18日に捜索予定です。

・9月18日、飯田市南信濃木沢の遠山川において、男性57歳が渓流釣りに入山したところ、負傷して行動ができなくなる山岳遭難が発生し、飯田広域消防本部の救助隊員が救助しました。

・9月18日、北アルプス大天井岳において、男性25歳が体調不良により行動ができなくなる山岳遭難が発生し、県警ヘリで救助しました。

・9月20日、八ヶ岳連峰蓼科山において、男性55歳が下山中に転倒して負傷する山岳遭難が発生し、県警ヘリで救助しました。

・9月20日、北アルプス涸沢岳において、男性51歳が下山中に道に迷い、転倒して負傷する山岳遭難が発生し、県警ヘリで救助しました。

・9月21日、北アルプス槍沢において、男性57歳が下山中に転倒して負傷する山岳遭難が発生し、県警ヘリで救助しました。

・9月21日、北アルプス涸沢岳において、男性24歳が登山中に滑落して負傷する山岳遭難が発生し、県警ヘリで救助しました。

・9月21日、八ヶ岳連峰三ッ岳において、女性65歳が下山中に転倒して負傷する山岳遭難が発生し、県警ヘリで救助しました。

・9月21日、北アルプス北穂高岳において、女性39歳が下山中に転倒して負傷する山岳遭難が発生し、県警ヘリで救助しました。

・9月21日、八ヶ岳連峰峰の松目において、男性38歳が道に迷い行動ができなくなる山岳遭難が発生し、22日、茅野警察署山岳遭難救助隊員等が救助しました。

・9月22日、北アルプス奥穂高岳において、男性が滑落する山岳遭難が発生し、23日、心肺停止の状態で発見され、死亡が確認されました。

・9月22日、北アルプス燕岳において、男性55歳が登山中に行動ができなくなる山岳遭難が発生し、安曇野警察署山岳遭難救助隊員が救助しました。

・9月22日、南佐久郡川上村の小川山廻り目平において、男性68歳がロッククライミング中に体調不良により行動ができなくなる山岳遭難が発生し、山梨県防災ヘリで救助しましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。

○令和2年9月22日現在の遭難状況は
131件(死者18人、行方不明1人、負傷者64人、無事救出59人)となりました。
前年比は、発生件数が-97件、遭難者が-107人です。
 うち、
 ・バックカントリー(スキー登山とゲレンデ外滑走)遭難は、-1件、-4人
 ・山菜採り遭難は、-5件、-8人 です。

★長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス

9月1週は1件、2週は1件、3週は19件の山岳遭難の発生がありました。
2日に発生した蝶ヶ岳での疲労による遭難は、下山中の疲労により、これ以上の行動は不可能と判断して、携帯電話で救助要請をしたものです。通報は午後8時を過ぎていましたが、幸い無事に救助されています。
今回は携帯電話で救助要請できたことから、迅速に救助活動が行えましたが、携帯電話が通じない山域や、付近に山小屋のない山域で発生したとしたら、当事者がとるべき対処は、
⓵行動を打ち切り、ビバークをして体力の温存・回復に努め、翌日に行動を再開する
⓶回復が見込めなければその場にとどまり、救助を待つ(計画書の届出と家族や仲間との共有が前提です)
⓷通りがかりの登山者に救助を要請する 等が考えられます。
登山中に、体力不足や予期せぬケガに見舞われることは誰にでも起こりえることです。「もしも」に備えて準備を万全にしてから入山しましょう。
今後、県内の山岳では、標高の高い山域を皮切りに、順次、紅葉の見頃を迎えます。都市部では、まだ日中は暑さが続いていますが、県内の山域は既に秋を迎えており、稜線上で風雨に曝されると、簡単に低体温症になってしまいます。「ちょっと紅葉を見に・・・」そんな気軽な観光気分の延長で入山することがないよう、事前準備と下調べを十分に行いましょう。
長野県内の山は岩稜帯が多く、転倒や滑落により重大な事故に繋がることがあります。特に、転・滑落は頭部への外傷が致命傷になってしまうケースが多いことから、岩稜帯の多い山域を登山される方は必ずヘルメットを被ってください。
また第3週に遭難された20名のうち10名の方が単独登山です。なるべく少人数による登山が推奨されているところですが、単独登山は、登山中のトラブルも含め全て自分一人で判断をしなければならず、また携帯電話が通じなければ救助要請をすることもできません。これらのリスクがあることを認識し、登山経験豊富な方は、決して油断することなく綿密な計画と慎重な行動を、登山経験の少ない方は、経験豊富な方と登山するなど、ご自身の技術や経験に見合った登山を心掛けてください。
なお、県内では熊の目撃や負傷事案が発生しています。行動中は鈴やラジオなどを携行し、テント場では、食料やゴミなどを外に放置することのないようにしましょう。
長野県では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため「長野県内入山注意報」と、「登山者への5つのお願い」を発表しています。登山者の皆さんは、十分にレベルを落とした山域を選び、感染防止対策にご協力をお願いします。
以下はソースへアクセス
[ 2020年09月30日 23:03 ] 島崎山歩の山岳通信 | TB(0) | CM(0)

泉ヶ岳で遭難多発 「3密」回避した軽装者の増加が一因か

泉ヶ岳で遭難多発 「3密」回避した軽装者の増加が一因か
 仙台市泉区の泉ケ岳(1172メートル)で山岳遭難が増えている。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、「3密」を避けて手軽に楽しめる場所として人気が高まったことが一因とみられる。近年は軽装で山に入る人が増えているといい、関係者は登山時に事故を防ぐための準備をするよう呼び掛けている。

 宮城県警泉署によると、今年は8月末現在、泉ケ岳で山岳遭難が6件あり、昨年1年間の2件を既に上回った。県内全体でも24件あり、昨年の25件を上回るペースとなっている。
 泉ケ岳では「転んでけがをした」「道に迷った」といった通報があり、夕方に登り始め、帰れなくなった事例もあるという。県山岳遭難防止対策協議会泉支部の熊谷一(かつじ)救助隊長(70)は「密を避けて山に行こう、と気軽に登る人が増えているのではないか」と言う。
 9月中旬に泉ケ岳を登った青葉区の50代男性会社員は「泉ケ岳は街中からすぐ来られるのがいい。一度、普通の靴で登ったらぼろぼろになってしまい、今日はしっかり登山靴を履いてきた」と語った。
 泉ケ岳の麓にあるオーエンス泉岳自然ふれあい館の下山倉美館長(67)によると、短パンやサンダルなど軽装の登山者が近年、増えているという。
 「軽装だと、岩場で滑ってけがをすることもある。泉ケ岳を甘く見ず、準備してほしい」と話す。登山時は、長袖長ズボンと登山靴を身に着けることが望ましいという。
 泉署などは19日、泉ケ岳で、遭難事故発生時の捜索救助訓練を実施した。署員ら21人が登山道を見回ったり、新型コロナの感染対策を踏まえた救助手順を確認したりした。
 泉署によると、山岳遭難は例年、5月と10月に増える傾向がある。熊谷康副署長は「これからの秋山シーズンに注意が必要だ」と呼び掛ける。
[ 2020年09月28日 23:56 ] チャイナウイルス関連 | TB(0) | CM(0)

御嶽噴火6年、あの日の記憶心に 山頂で慰霊

御嶽噴火6年、あの日の記憶心に 山頂で慰霊
 岐阜・長野県境にそびえる御嶽山(3067メートル)の噴火災害から6年を迎えた27日、剣ケ峰頂上には慰霊の登山者が続々と訪れた。亡くなった友人の7回忌をしのぶ登山仲間や、あの日に紙一重で生をつないだ人たち。紅葉時季の日曜とあって一般の登山者でにぎわう中、静かに58人の犠牲者と5人の行方不明者に思いをはせた。

 「ここに来ると彼の顔が浮かぶ。まだそこにいるみたいだね」

 南山大の山岳サークルOBの4人で訪れた男性会社員(64)=愛知県岡崎市=は、仲間とそう言って頂上の御嶽神社前で手を合わせた。「今年は7回忌だけど、毎年この時期は特別なんです」

 亡くなったのはサークルの同い年の男性。一人で登り、山頂付近で噴火に遭ったという。堅物ながら人が良かった故人を惜しみ、以後この時期に連れだって慰霊に訪れる。この日は好きだったビールと花束を手向けた。

 長野県諏訪市から訪れた造園業の男性(75)は、山頂付近に居ながら生還した一人。「登る途中に言葉を交わした女性は亡くなった。霊を慰めるため登ってみたいと思った」

 当日、山小屋脇で昼ご飯を食べていたところ、岩を削るような音に続いて、目の前に煙が立ち上った。噴煙で辺りが真っ暗になる中、ポケットに入れていたヘッドランプを頼りに山小屋の半地下室に逃げ込んだが、小屋を揺らす噴石と熱風に覚悟を決めた。家族に「たぶん駄目だと思う」と電話したという。

 恐怖の記憶は「ゴーッ」という音を聞くたびによみがえる。それでも昨年、初めて慰霊に訪れると、心が楽になった。「体は衰えたが、今年も訪れることができてよかった」と話した。

 愛知県豊川市から来た会社員の男性(58)は当日、山頂の祈とう所近くにいた。すぐに軒下に身を隠して無事だったが、多くの人が亡くなったのを目の当たりにしている。「自分ができることはご冥福を祈るだけ」と慰霊碑に花を供えた。

 今回で2回目の慰霊登山だったが、「今回は登ってくる途中、ヘルメットもかぶらず『えっ、きょう噴火の日だったの』という人もいた。6年もたつと風化するのかな」と複雑な表情を見せた。

 山頂付近は雲が多めながら青空がのぞく好天で、噴火時刻の午前11時52分には鐘が鳴らされ、居合わせた登山者らが黙とうをささげた。
[ 2020年09月28日 11:20 ] 山岳の各種イベント | TB(0) | CM(0)

御嶽山噴火から6年 行方不明者の家族が山頂へ「必ず連れて帰る」

御嶽山噴火から6年 行方不明者の家族が山頂へ「必ず連れて帰る」
死者・行方不明者63人を出した2014年9月27日の御嶽山の噴火から6年。26日、行方不明になっている愛知県の男性の家族が山に登りました。

 長野と岐阜の県境にある御嶽山に登ったのは、刈谷市の野村正則さんです。

 野村さんは、おいの亮太さん(当時19)と一緒に登山をしていて噴火に巻き込まれ、行方不明となった亮太さんを捜し続けています。

 山頂で野村さんは、噴火当日に撮った亮太さんの写真を置き、花をたむけ「いつになるか分からないけど、必ず迎えに来て連れて帰ってあげるから」と話しかけていました。

 27日は、ふもとで追悼式が行われます。

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[ 2020年09月27日 09:11 ] 山岳の各種イベント | TB(0) | CM(0)

登山前は体調管理に努め、移動時間や睡眠不足を考慮した計画を 島崎三歩の「山岳通信」第199号

登山前は体調管理に努め、移動時間や睡眠不足を考慮した計画を 島崎三歩の「山岳通信」第199号
長野県が県内で起きた山岳遭難事例について配信している「島崎三歩の山岳通信」。2020年9月4日に配信された第199号では、体調不良が原因で遭難事故となるケースが多いことについて言及。長距離移動による睡眠不足などを避けてゆとりのある計画を推奨している。



9月4日に配信された『島崎三歩の「山岳通信」』第199号では、期間中に起きた5件の山岳遭難事例について説明。以下に抜粋・掲載する。

8月26日、八ヶ岳連峰の編笠山で、単独で入山した66歳の男性が編笠山山頂から下山中に道に迷い、行方不明となる山岳遭難が発生。男性は翌27日に茅野警察署山岳遭難救助隊員と諏訪地区山岳遭難防止対策協会救助隊員により救助された。

8月27日、北アルプス後立山連峰の白岳で、仲間と3人で入山した59歳の女性が白岳山頂付近を登山中に転倒して負傷し、歩行が困難となる山岳遭難が発生。女性は翌28日に県警ヘリで救助された。

8月29日、御嶽山で、単独で入山した60歳の男性が御嶽山山頂(剣ヶ峰)付近を登山中、疲労による体調不良のため行動ができなくなる山岳遭難が発生。男性は木曽地区山岳遭難防止対策協会隊員により救助された。

8月29日、八ヶ岳連峰の編笠山で、仲間と2人で入山した44歳の女性が編笠山山頂から不動清水へ下山中に転倒、負傷する山岳遭難が発生。女性は無事、救助された。

8月30日、北アルプス槍穂高連峰の岳沢で、家族と2人で入山した17歳の男性が、奥穂高岳からは別々に行動し、単独で岳沢付近を登山中に転倒、負傷。一時、行方不明となる山岳遭難が発生。男性は翌31日に北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会救助隊員により発見され、県警ヘリで救助された。



長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス
8月5週は、5件の山岳遭難の発生がありました。

これから秋山シーズンを迎え、登山をする上では気候的にも適したシーズンとなり、遠方から山深い北アルプスを訪れる方も多いと思いますが、例年、登山前日に、自宅から登山口までの長距離移動のため、十分な睡眠や食事をとらない方が見受けられます。その結果、登山中に疲労や体調不良で行動不能になったり、不慣れな登山道で疲労により、バランスを失い転倒・滑落して遭難になることも少なくありません。

また、車両やロープウェイ等を利用して、標高の高い登山口から入山する場合は、標高が身体に与える影響も十分に考慮しなければなりません。これらのことを含め、登山前は体調管理に努め、自宅からの移動時間等も考慮し、自身やメンバーの体力・経験に見合った、ゆとりのある日程を計画し、安全に登山を楽しみましょう
なお、テント場や山中で熊に遭遇し、食料やゴミを荒らされたり、襲われて負傷する事案が発生しています。自らが野生動物の生息域に入山していることを認識しましょう。

長野県では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため「長野県内入山注意報」と、「登山者への5つのお願い」を発表しています。登山者の皆さんは、十分にレベルを落とした山域を選び、感染防止対策にご協力をお願いします。



夏山期間中の山岳遭難発生状況
(1)発生状況
令和元年に引き続き100件を下回る(H27年108件、H28年107件、H29年101件、H30年117件、R元年99件)
7月の遭難件数が前年比で大幅に減少。R元年32件⇒7件(前年比-25件)

(2)年齢別
40歳以上の中高年の遭難が約8割(44人 84.6%)。60歳以上の高年齢層の遭難は4割弱(20人 38.5% 昨年比-18.1P)

(3)態様別
転倒、滑落・転落が約5割(24件 51.1%)。病気、疲労が3割弱(13件 27.7% 昨年+10.5P)

(4)山域別
北アルプスの遭難が約5割(23件 48.9% 昨年-27.9P)。八ヶ岳、その他山域(里山)の遭難が約4割(19件 40.4% 昨年+26.2%)

(5)居住地別
県内6人 県外46人(県外者88.5% 昨年-4.9P)
[ 2020年09月04日 23:27 ] 島崎山歩の山岳通信 | TB(0) | CM(0)

ヒルを飼う新人女性町職員 愛知・東栄

ヒルを飼う新人女性町職員 愛知・東栄
 愛知県東栄町役場の新人女性職員が、業務中に捕まえたヒルの一種「ヤマビル」を職場のデスクの引き出しで飼育している。ヤマビルになぜか引かれたことに加え、謎の多い繁殖過程の観察が目的とか。(山谷柾裕撮影)

・・・確かに、三ッ瀬明神山界隈でも東栄町側はヤマビルの被害が多かった。北西のルートの尾籠は昔から多かったが、三ッ瀬口でも増えた。また先年、山頂から西に下り、更に栃木沢の源流部をトラバースするルートはヤマビルだらけで困惑したものだった。昨夜の定例会でも栃木沢を登った会員はヤマビルには会わなかったが、乳岩峡から来た登山者と出会ったらヤマビルだらけだったと聞いたそうだ。何でこんなに増えたのか。 設楽町の山のパトロール中の職員からもこの辺は増えたと聞いた。カモシカの増加が原因なのか究明するというのだが。
[ 2020年09月03日 11:38 ] 山岳ニュース | TB(0) | CM(0)

バリエーションコースへは、技術・体力・経験の着実なステップアップの後に入山を 島崎三歩の「山岳通信」第198号

バリエーションコースへは、技術・体力・経験の着実なステップアップの後に入山を 島崎三歩の「山岳通信」第198号
長野県が県内で起きた山岳遭難事例について配信している「島崎三歩の山岳通信」。2020年8月28日に配信された第198号では、北アルプス槍ヶ岳・北鎌尾根で起きた遭難事故について言及。技術、体力、経験の着実なステップアップの後に入山することを促している。

8月28日に配信された『島崎三歩の「山岳通信」』第197号では、期間中に起きた6件の山岳遭難事例について説明。以下に抜粋・掲載する。

8月17日、小県郡長和町の殿城山で、家族2人で入山した70歳の男性と67歳の女性が、殿城山を下山中に道に迷い、行動不能となる山岳遭難が発生。2人は上田警察署員により救助された。


8月18日、木曽郡木曽町の大棚入山で、単独で入山した35歳の男性が、大棚入山から野上川を下山中に発病し、体調不良により行動ができなくなる山岳遭難が発生。翌19日に、男性は木曽警察署員及び機動隊員により発見され、岐阜県警ヘリで救助された。

8月19日、八ヶ岳連峰三ッ岳で、仲間と2人で入山した73歳の女性が、三ッ岳から雨池山へ縦走中に雨池山付近で転倒して負傷する山岳遭難が発生。女性は静岡県防災ヘリで救助された。

8月20日、浅間連峰車坂山で、単独で入山した67歳の男性が、車坂峠から黒斑山へ向けて登山中、疲労により行動ができなくなる山岳遭難が発生。小諸警察署山岳高原パトロール隊員、佐久広域消防本部員及び浅間連峰地区山岳遭難防止対策救助隊員が連携して男性を救助した。

8月21日、北アルプス槍ヶ岳で、単独で入山した72歳の男性が槍ヶ岳山頂付近・北鎌尾根を登山中に滑落して負傷する山岳遭難が発生。男性は翌21日に県警ヘリで救助された。

8月21日、北アルプス常念岳で、単独で入山した56歳の男性が常念岳山頂付近を下山中に転倒して負傷する山岳遭難が発生。男性は県警ヘリで救助された。


長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス
8月4週は、6件の山岳遭難の発生がありました。21日に発生した槍ヶ岳北鎌尾根における単独遭難は、初めてのルートであったことから、行動に時間がかかって日没になり、更に天候の悪化によって、足を滑らせて滑落してしまったものです。北鎌尾根は、バリエーションコースとして人気がありますが、近年は技術・体力不足の登山者による遭難が後を絶ちません。

北鎌尾根は、アプローチを含め標高差も大きい長大なルートです。また、複雑な岩稜帯を進むため、一旦、尾根を登り始めたら途中で引き返したり、脱出することは非常に困難です。技術、体力、経験が揃っていることはもちろん、それに加えて、気象条件が揃っていなければ大変危険です。

高みや困難を目指すことは登山の醍醐味の一つですが、着実なステップアップを心がけて下さい。

長野県では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため「長野県内入山注意報」と、「登山者への5つのお願い」を発表しています。登山者の皆さんは、十分にレベルを落とした山域を選び、感染防止対策にご協力をお願いします。
[ 2020年08月29日 19:29 ] 島崎山歩の山岳通信 | TB(0) | CM(0)

下山時は危険の少ない場所でも集中力を高めて行動を

下山時は危険の少ない場所でも集中力を高めて行動を
長野県では県内で起きた山岳遭難事例について「島崎三歩の山岳通信」として情報発信している。第197号では、遭難が起きている場所が、比較的危険性の少ない場所で起きた転倒・滑落事故が多いことを指摘、集中力を高めて油断のない行動を促している。

日本山岳史上最大の謎といわれる剱岳初登頂。そのルートの謎に迫る→ソースへアクセス

・8月11日、北アルプス槍ヶ岳で、単独で入山した62歳の男性が、槍沢を横尾へ向けて下山中に転倒、負傷する山岳遭難が発生。男性は県警ヘリで救助された。

・8月11日、北アルプス蝶ヶ岳で、家族2人で入山した58歳の男性が、槍見台付近を下山中に転倒、負傷する山岳遭難が発生。男性は松本警察署山岳遭難救助隊員により救助された。

・8月11日、飯田市南信濃の梶谷川で、渓流釣りのために単独で梶谷川に出かけた70歳の男性が、何らかの原因により行動不能となり、死亡が確認された。

・8月12日、北アルプス大天井岳で、単独で入山した26歳の男性が、テント泊中に体調を崩して行動ができなくなる山岳遭難が発生。男性は県警ヘリで救助された。

・8月12日、北アルプス後立山連峰白馬岳で、仲間と3人で入山した73歳の男性が、白馬岳大雪渓を下山中に疲労で行動ができなくなる山岳遭難が発生。男性は長野県山岳遭難防止対策協会夏山常駐隊パトロール隊員、大町警察署山岳遭難救助隊員及び北アルプス山岳遭難防止対策協会白馬班救助隊員により救助された。

・8月12日、八ヶ岳連峰横岳で、単独で入山した67歳の男性が、硫黄岳から日ノ岳付近を縦走中に道に迷い、行動ができなくなる山岳遭難が発生。男性は諏訪地区山岳遭難防止対策協会救助隊員により救助された。

・8月13日、八ヶ岳連峰の桜平夏沢峠登山道で、トレイルランニングのために単独で入山した48歳の男性が、下山中に転倒して負傷する山岳遭難が発生。茅野警察署山岳遭難救助隊員、諏訪地区山岳遭難防止対策協会救助隊員、諏訪広域消防本部救助隊が、登山口まで下山した男性と合流して救助した。

・8月13日、北アルプス奥穂高岳で、ツアー登山で入山した70歳の男性が、ザイテングラートを下山中に滑落、負傷する山岳遭難が発生。男性は松本警察署山岳遭難救助隊、長野県山岳遭難防止対策協会夏山常駐パトロール隊により救助された。

・8月14日、南佐久郡川上村小川山付近の廻り目平で、仲間と3人でロッククライミングのために入山した50歳の男性が、クライミング中にバランスを崩して転落し、負傷する山岳遭難が発生。男性は県警ヘリで救助された。

・8月14日、上田市の太郎山で、家族と2人で入山した69歳の女性が、裏参道を下山中に転倒し、負傷する山岳遭難が発生。女性は消防隊員により救助された。

・8月14日、北安曇郡小谷村の雨飾山で、家族と2人で入山した62歳の男性が、山頂から笹平付近を下山中に滑落・負傷し、行動ができなくなる山岳遭難が発生。男性は県警ヘリで救助された。

・8月15日、北アルプス蝶ヶ岳で、3人パーティで入山した42歳の男性が、常念岳から蝶ヶ岳へ縦走中に転倒して滑落、負傷する山岳遭難が発生。男性は県警ヘリで救助された。

・8月15日、下伊那郡阿智村の松沢山で、家族と2人で入山した44歳の男性が、登山中に家族とはぐれて道に迷い、行方不明となる山岳遭難が発生。飯田警察署山岳遭難救助隊員及び阿智村消防団員が捜索したところ、自力で下山してきた男性を発見し、無事を確認した。

・8月15日、中央アルプス将棊頭山で、単独で入山した48歳の男性が、将棊頭山から桂小場に下山中にバランスを崩して滑落、負傷する山岳遭難が発生。男性は県警ヘリで救助された。

・8月15日、南アルプス林道北沢峠付近で、2人で入山した38歳および41歳の男性が、甲斐駒ヶ岳から北沢峠付近を下山中に道に迷い、装備不足により行動ができなくなる山岳遭難が発生。男性2人は16日に伊那警察署山岳高原パトロール隊により救助された。

・8月16日、飯田市上村の北又沢上流で、渓流釣りのために入山した39歳、46歳、56歳の3人の男性が、下山中に疲労で行動ができなくなる山岳遭難が発生。飯田警察署山岳遭難救助隊員及び飯田市職員が捜索したところ、無人の小屋に休んでいた3名を発見し、無事を確認した。
・8月16日、南アルプス鋸岳で、単独で入山した33歳の男性が山頂付近を下山中に滑落・負傷する山岳遭難が発生。男性は県警ヘリで救助された。

・8月16日、北アルプス後立山連峰唐松岳で、仲間と4人で入山した48歳の女性が、扇雪渓付近を下山中に転倒・負傷する山岳遭難が発生。女性は大町警察署山岳遭難救助隊員及び機動隊員により救助された。

・8月16日、北アルプス後立山連峰唐松岳で、単独で入山していた40歳の男性が、扇雪渓付近を下山中に、上記と同じ場所で転倒・負傷する山岳遭難が発生。男性は大町警察署山岳遭難救助隊員及び機動隊員により救助された。

・8月16日、北アルプス北穂高岳で、仲間と2人で入山した75歳の男性が、北穂高岳南稜を登山中に疲労及び体調不良により行動ができなくなる山岳遭難が発生。男性は県警ヘリで救助された。

長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス
8月3週は、20件の山岳遭難の発生があり、うち12件は、転倒・滑落によるものです。

遭難の多くは、疲労がたまりやすい下山中に発生しています。転倒・滑落の多くが、ハシゴや鎖が設置されている「危険箇所」よりも、比較的危険性の少ない登山道上で発生しています。これは視覚的に危険性が明らかな場所では、自然と緊張感が増して、慎重な行動を心掛ける一方、一見すると危険性が見えない登山道では、つい油断をしてしまったり、この季節は厳しい暑さによる脱水や疲労により、注意力が散漫になってしまったりすることなどが挙げられます。

木の根や岩のつまずき、浮石でのバランス崩し、濡れた岩場や木道でのスリップなど、わずかな不注意や気の緩みが、大きな怪我を負う事故につながることもあります。山頂はあくまでも通過点で、ゴールではありません。下山中も気持ちを引き締め、漫然と行動することがないよう、自身の体力にゆとりを持った計画をお願いします。

長野県では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため「長野県内入山注意報」と、「登山者への5つのお願い」を発表しています。厳しい暑さはしばらく続く見込みですので、登山者の皆さんは、十分にレベルを落とした山域を選び、感染防止対策にご協力をお願いします。
[ 2020年08月27日 10:14 ] 島崎山歩の山岳通信 | TB(0) | CM(0)

熱中症・脱水症状・疲労による集中力低下が遭難事故につながる恐れ 島崎三歩の「山岳通信」第196号

熱中症・脱水症状・疲労による集中力低下が遭難事故につながる恐れ 島崎三歩の「山岳通信」第196号

長野県が県内で起きた山岳遭難事例について配信している「島崎三歩の山岳通信」。2020年8月17日に配信された196号では、疲労による集中力低下が起こす遭難事故について言及。自分の体力・技術に見合った登山計画と、状況に併せて臨機応変な対応を呼びかけている。

8月17日に配信された『島崎三歩の「山岳通信」』第196号では、期間中に起きた6件の山岳遭難事例について説明。以下に抜粋・掲載する。
8月3日、北安曇郡小谷村の雨飾山で、仲間と2人で入山していた71歳の男性が登山道で倒れているのを発見される山岳遭難が発生。男性は県警ヘリで救助されて病院に収容されたものの死亡が確認された。登山中に発病したものと思われる。
8月3日、八ヶ岳連峰雨池山で、6人のパーティで入山した21歳の女性が、大河原登山口から雨池山を経て三ツ岳へ向けて縦走中、疲労による体調不良で行動不能となる山岳遭難が発生。茅野警察署山岳救助隊員と佐久警察署山岳高原パトロール隊員が出動し、女性を救助した。

8月7日、北アルプス常念岳で、3人パーティで入山した68歳の女性が、常念岳から下山中に転倒して負傷する山岳遭難が発生。女性は安曇野警察署山岳遭難救助隊員などにより救助された。

8月7日、北アルプス白馬岳で、2人パーティで入山した50歳の男性が、猿倉登山口から白馬岳へ向けて登山中、落石により負傷する山岳遭難が発生。男性は大町警察署山岳遭難救助隊員により救助された。

8月10日、小川山・廻り目平で、仲間5人とロッククライミングをしていた36歳の男性が、バランスを崩して約5メートル転落、腰部などを負傷する山岳遭難が発生。男性は県警ヘリで救助され、佐久市内の病院に収容された。

8月10日、八ヶ岳連峰東天狗岳で、2人パーティで入山した52歳の女性が、東天狗岳から根石岳へ向けて縦走中に足を滑らせて転倒し、右足首を負傷する山岳遭難が発生。女性は県警ヘリで救助され、茅野市内の病院に収容された。


長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス

8月2週は、6件の山岳遭難の発生があり、1名の方が亡くなっています。
8月に入り、3,000メートル級の山でも、日差しが強く、暑い日が続いています。熱中症や脱水症状にならないようにこまめに水分補給をしてください。疲労などで集中力が欠如することが、転倒や滑落の原因となることが多いので、当日の体調や疲労度により、コースを変更する等臨機応変な対応が山岳遭難を防止します。登山計画書のとおり行動するあまり、自分の体力・技術に見合っていない登山にならないようにしてください。
また、バリエーションルートを考えている方は、豪雨の影響などにより、岩場の状況が大きく変化している場合があります。支点などをよく確認するとともに、グループ内の技量に見合ったルート選びと、無理のない行動をお願いします。
長野県では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため「長野県内入山注意報」と「登山者への5つお願い」を発表しています。登山者の皆さんは、自身の体力や技量より、レベルを落とした山域を選び、感染防止対策にご協力をお願いします。
県内の登山口やキャンプ場などにおいて、熊の目撃情報が多数ありますので、登山する際は注意をしてください。
長野県内入山注意報発表中

長野県では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため「入山注意報」を発表しています。 6月以降、これまでの登山シーズンとの大きな違いは――
①山岳における救助活動は、必要に応じて感染防止対策を講じた上で出動するため、通常より救助に向かう時間を要する。
②多くの山小屋が例年より営業開始時期を遅らせているため、相談・休憩・避難・環境維持としての機能が低下する。
となっています。
[ 2020年08月18日 20:40 ] 島崎山歩の山岳通信 | TB(0) | CM(0)

長雨の影響により岩稜帯は落石に注意、落とさないことも大切。 島崎三歩の「山岳通信」第195号

長雨の影響により岩稜帯は落石に注意、落とさないことも大切。 島崎三歩の「山岳通信」第195号
長野県が県内で起きた山岳遭難事例について配信している「島崎三歩の山岳通信」。2020年8月6日に配信された195号では、長雨の影響により、岩稜帯の登山道の状況について言及。自然落石および落石を発生させるリスクについて説明している。

8月6日に配信された『島崎三歩の「山岳通信」』第195号では、期間中に起きた4件の山岳遭難事例について説明。以下に抜粋・掲載する。
7月30日、北アルプス後立山連峰・白岳で、単独で入山した66歳の男性が、遠見尾根・白岳付近の登山道上に意識のない状態で倒れているのを発見された。大町警察署山岳遭難救助隊員などが救助に向かい、8月2日に県警ヘリで収容したものの死亡が確認された。男性は遠見尾根を登山中に何らかの原因により行動不能となったものと思われる。
8月2日、北アルプス前穂高岳で、仲間と2人で入山した52歳の女性が、北尾根4峰付近を登山中に滑落する山岳遭難が発生。女性は県警ヘリで救助されたものの死亡が確認された。
同行者の56歳の男性も、技量不足で行動不能となり県警ヘリで救助された。
8月2日、北アルプス槍ヶ岳で、2人で入山した74歳の男性と56歳の女性は、槍ヶ岳・小槍付近をクライミング中に負傷する山岳遭難が発生。2人は県警山岳遭難救助隊員により救助された。

長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス

7月5週は4件の山岳遭難の発生があり、2名の方が亡くなっています。
長野県は、先週梅雨明けとなりましたが、長雨の影響により、岩稜帯は岩が脆くなっていたり、浮石となっていたりする場合があります。この時期は、登山道でも自然落石に注意するとともに、自身の手や足を置いた岩が、剥がれ落ちて滑落したり、落石を発生させてしまう恐れがあるため、ルートをしっかりと確認し、注意して行動しましょう。
また、バリエーションルートを考えている方は、豪雨の影響などにより、岩場の状況が大きく変化している場合があります。支点などをよく確認するとともに、グループ内の技量に見合ったルート選びと、無理のない行動をお願いします。
長野県では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため「長野県内入山注意報」と「登山者への5つお願い」を発表しています。登山者の皆さんは、自身の体力や技量より、レベルを落とした山域を選び、感染防止対策にご協力をお願いします。
長野県では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため「入山注意報」を発表しています。 6月以降、これまでの登山シーズンとの大きな違いは――
①山岳における救助活動は、必要に応じて感染防止対策を講じた上で出動するため、通常より救助に向かう時間を要する。
②多くの山小屋が例年より営業開始時期を遅らせているため、相談・休憩・避難・環境維持としての機能が低下する。
となっています。
また、以下の資料の通り、入山を控えていただくエリアと、入山注意区域を発表しています。「入山注意」山域へ入山する際は、「登山者への5つのお願い(PDF)」を守ってください。
alert_803.jpg
「登山者への5つのお願い」の動画はソースへアクセス
[ 2020年08月07日 17:20 ] 島崎山歩の山岳通信 | TB(0) | CM(0)

火山灰にめり込む靴 ガスのにおい 御嶽山・王滝頂上規制解除

火山灰にめり込む靴 ガスのにおい 御嶽山・王滝頂上規制解除
2014年9月に噴火災害のあった御嶽山で、木曽郡王滝村は1日、噴火後に続けてきた王滝頂上(2936メートル)への立ち入り規制を解除した。一般登山者は約6年ぶりに王滝頂上まで登れるようになり、解除を待ちわびた登山愛好者や御嶽信仰の信者らが、初日から足を運んだ。

 この日は王滝口登山道の7合目先にある田の原遥拝所近くから上の規制が解除された。午前8時前、解除を待っていた約50人が歩きだしたのに続き、記者も歩を進めた。午前10時すぎ、9合目避難小屋を通過。ここから先が噴火後は立ち入りできなかった区間で、登山道脇のくぼ地に灰色の火山灰が目立ちだした。

 王滝頂上まで20分ほど。噴火当日、大勢が逃げ込んだ王滝頂上山荘は、避難施設に生まれ変わるため村の解体が進んでいた。70人収容の木造2階建ての建物は屋根が取り払われ、原形をとどめていない。規制ロープの外側から、残った壁に「調理室」と記された小さな札が見えた。

 山荘を左手に見て進む。王滝村の御嶽神社境内にある社務所に入った。天井に横1メートル、縦1・5メートルほどの穴が開いている。「これくらいの噴石が落ちてきた」。権禰宜(ごんねぎ)の下原伸一さん(49)が両腕で大きな円を作った。噴石は1日朝まで社務所にあったが、村が保存のため運んでいったという。

 今年再建した本殿の近くの像は、噴石が当たり、頭部が取れたまま。周囲には厚い火山灰が堆積している。登山靴で踏むと、にゅるっとした感触がしてめり込んだ。

 多くの登山者が山頂剣ケ峰(3067メートル)との間の八丁ダルミや、噴気の上がる風景を眺めていた。火山ガスのにおいも漂う。ただ、ヘルメットをかぶっていない人も目立った。名古屋市の男性(43)に着用しない理由を尋ねると、「噴石が当たればひとたまりもないから」と返ってきた。

 以前、御嶽山で長く強力(ごうりき)をしている男性から聞いたのを思い出した。「ヘルメットで噴石から頭を守れるか、本当は分からない。でも、かぶることで危険な場所に入るという意識につながるはずだ」

 神社と山荘の間には村が鋼鉄製シェルター(30人収容)を設置。山荘の冬季避難小屋を補強改修して避難舎(160人収容)もできた。噴火から約6年。規制は解除されても、火山に登る意識をどう持ち続けるか、課題を改めて感じた。(東圭吾)

(8月2日)
[ 2020年08月02日 09:39 ] 山岳の各種イベント | TB(0) | CM(0)
プロフィール

東海白樺山岳会

Author:東海白樺山岳会
 1962(昭和37)年に名古屋市交通局の有志数名が設立。その後一般社会人の親睦の登山クラブとして継承されてきた。40歳代から80歳代の男女約24名(2016年11月現在)が年間を通じて計画的に実践。
 三河、美濃、鈴鹿の日帰り登山、岩登り、沢登り、山スキー、冬山以外にも夏山縦走も楽しむ。皆で誘い合い日本百名山、日本三百名山を目指す会員もいる。個人の志向でぎふ百山、信州百名山、富山百山、一等三角点のピークハントを目標にする会員もいる。
 例会は第1水曜日(都合で火曜日になることがある)に名古屋市中区生涯教育センターで夜7時から8時30分まで。会合は山行への参加を募る重要な場なのでなるだけ出席を。欠席者にはメール、郵便、ファクスで伝達。会報も年間4回発行。総会(事業報告、役員改選、会計報告、規約改正など)は4月に実施。
 イベントは1月の新年会(町)新入会員の入会に応じて新人歓迎会(山で)、年末は忘年山行(1泊2日)、登山、岩登りの初心者の指導練習も適宜練達者のリードで実施。
 会費年間3000円。入会金2000円。別途山岳共済保険加入のための岳連会費と保険料要。現在会員募集中。問合先090-4857-9130西山まで。メールフォームからもどうぞ。

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